たて50㎝、横90㎝、高さ60㎝の直方体の水そうに、次の図のようにすき間なく、3つの直方体の容器A、B、Cを入れました。容器Aに毎分20リットル、容器Bに毎分10リットルの水を同時に注ぎ始めます。次の問いに答えなさい。ただし、容器の厚さは考えないものとします。
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(1)
容器Bから水があふれるのは何分後でしょう。
(2)
容器Bの中に、上の図のように水の深さをはかるものさしを立てておきます。水を入れ始めてから、水そうの水がいっぱいになるまでの、時間と深さの関係のグラフを完成させなさい。
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(1)
とりあえず、水が注ぎ込まれる容器AとBの容積をそれぞれ求めてみると、
・容器A→50×30×40=60000㎤
・容器B→50×30×30=45000㎤
となります。
また、容器Aには毎分20リットル=20000㎤、容器Bには毎分10リットル=10000㎤の水が入るので、計算上は
・容器A→60000÷20000=3分後に満水
・容器B→45000÷10000=4.5分後に満水
となるのですが、実際は次の図のように、2つの容器へ水を入れ始めてから3分後にはAが満水となり、その後はAからあふれた水がBへと流れ込むため、Bは4.5分よりも早く満水になるはずです。
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2つの容器へ水を入れ始めてから3分後、容器Bには10000×3=30000㎤の水が入ったので、満水まであと45000-30000=15000㎤です。
3分後からは、容器Aからあふれた水がBへ入ってくるので、容器Bには毎分20000+10000=30000㎤の水が入ります。
15000÷30000=0.5分なので、容器Bが満水になるのは上の図から0.5分後、つまりスタートから3+0.5=3.5分後になります。
(2)
さっきの問題で、深さ30㎝の容器Bが満水になるのは水を入れ始めてから3.5分後であることが分かったので、次のグラフのように「3分・20㎝」から「3.5分・30㎝」のところまで線が引けます。
また、水の深さを測るものさしは容器Bの中に立っているので、次の図のように水が容器Bの右側へあふれ、その部分が容器Bの満水時の深さである30㎝になるまではものさしのめもりが増えることはありません。
容器Bの右側にある深さ30㎝分の容積は50×30×30=45000㎤であり、その部分に毎分20000+10000=30000㎤の水が流れ込みます。
つまり、容器Bの右側の水深が30㎝になるまでにかかる時間は45000÷30000=1.5分なので、次のグラフのように3.5+1.5=5分までは、水の深さが30㎝のまま変わりません。
スタートから5分後、水面の高さは次の図のように容器Aが40㎝、そしてAの右側は30㎝になっています。
この図の状態から、Aの右側の水面の高さが40㎝になるまでは、水深が一定の割合で増えていきます。
上の図で、容器Aの右側にあるすき間は、たて50㎝、横30×2=60㎝、高さ40-30=10㎝の直方体の形をしているので、その部分の容積は50×60×10=30000㎤です。
その部分へ毎分30000㎤の水が流れ込むので、上の図の状態から30000÷30000=1分後には、水そう内部の水面の高さが40㎝にそろいます。
つまり、スタートから5+1=6分後にはものさしのめもりが40㎝をさしているので、次のグラフのように「5分・30㎝」から「6分・40㎝」のところまで線を引くとグラフが完成します。
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