赤、青、黄、緑の4色のカードが5枚ずつ計20枚あります。各色のカードには、それぞれ1から5までの整数が1つずつ書いてあります。この20枚のカードの中から、カードの色がすべて異なるように3枚のカードを選びます。このとき、次の選び方は何通りありますか。
(1)
3枚のカードの整数がすべて等しい場合。
(2)
3枚のカードの整数のうち、ちょうど2つが等しい場合
(3)
3枚のカードの整数のうち、最も小さい整数が4である場合
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
(1)
たとえば「1」と書かれたカードは、次の図のように赤、青、黄、緑の4枚あるので、その中から3枚を選べばカードの整数がすべて「1」でそろいます。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
「4枚の中から3枚を選ぶ」ということは、逆の見方をすれば「4枚の中から使わない1枚を選ぶ」ことと同じので、「1」と書かれた4枚のカードから3枚を選ぶ方法は、
・赤いカードの「1」を選ばない
・青いカードの「1」を選ばない
・黄色いカードの「1」を選ばない
・緑色のカードの「1」を選ばない
の4通りになります。
また、「2」~「5」と書かれた4枚のカードについても、それぞれ3枚を選ぶ(というか1枚を選ばない)方法が4通りずつあるので、答えは4×5=20通りになります。
(2)
次の図のように、3枚の数字カードをあてはめる枠を「同じ数をあてはめる2つ」と「違う数をあてはめる1つ」に分け、それぞれ数字と色の使い方が何通りあるのかを考えてみます。
【同じ数をあてはめる2つの枠】
数字は「1」から「5」までのどれか1種類をあてはめるので、5通りの選び方があります。
また、色の選び方の組み合わせは、
・一方が赤→もう一方は「青・黄・緑」からどれか1つを選ぶので3通り
・一方が青→もう一方は「黄・緑」のどちらか1つを選ぶので2通り
・一方が黄→もう一方は緑しかないので1通り
となることから、全部で3+2+1=6通りあります。
つまり、数字の選び方は5通り、色の選び方の組み合わせは6通りなので、全部で5×6=30通りになります。
【違う数をあてはめる1つの枠】
数字は「同じ数をあてはめる2つの枠」で使わなかった4種類からどれか1つを選ぶので4通り、色は「同じ数をあてはめる2つの枠」で使わなかった2種類のうちのどちらかなので2通りです。
したがって、数字と色の組み合わせは全部で4×2=8通りになります。
以上から、「同じ数をあてはめる2つの枠」の数字と色の組み合わせは30通り、「違う数をあてはめる1つの枠」の数字と色の組み合わせは8通りあることが分かったので、3枚のカードの数字と色の組み合わせは全部で30×8=240通りになります。
【補足】
「同じ数をあてはめる2つの枠」について、色の選び方を
・1つ目の枠→「赤・青・黄・緑」のどれか1つを選ぶので4通り
・2つ目の枠→1つ目の枠で使わなかった3種類の中からどれか1つを選ぶので3通り
なので4×3=12通りじゃないの?と考えた瞬間にアウトです。
そのような数え方をするのは、たとえば「3枚のカードを並べて3けたの数を作る」とか「3枚のカードを選んで左から順に並べる」のような順番にこだわる問題の場合です。
今回のように「順番とかどうでもいいから、ただ単に3枚を選んでね」という問題の場合、たとえば「赤1・青1」と「青1・赤1」は1通りとして数えます。
(3)
3枚のカードのうち、最小の数を4にするには、「4」と「5」の2種類の数字だけ使えばOKなので、3つの数字の組み合わせは「3つとも4」、「4が2つと5が1つ」、「4が1つと5が2つ」の3パターンが考えられます。
【3つとも「4」を使う場合】
3つの数字をすべて4にするには、次の図の4色の「4」から「使わない1枚」を選べばOKなので、その選び方は4通りあります。
※ (1)で同じシチュエーションがありましたね。
【「4」が2つと「5」が1つにする場合】
次の図のように、3つの数字を「4が2つと5が1つ」にする場合、「4」をあてはめる2つの枠の色の使い方は、
・一方が赤→もう一方は「青・黄・緑」からどれか1つを選ぶので3通り
・一方が青→もう一方は「黄・緑」のどちらか1つを選ぶので2通り
・一方が黄→もう一方は緑しかないので1通り
となることから、全部で3+2+1=6通りあります。
※ (2)でまったく同じことやりましたね。
また、「5」をあてはめる枠の色の選び方は、「4」をあてはめる2つの枠で使わなかった2種類のうちのどちらかなので2通りです。
したがって、3つの数字を「4が2つと5が1つ」とする組み合わせは全部で6×2=12通りあります。
【「4」が1つと「5」が2つにする場合】
次の図のように、3つの数字を「4が1つと5が2つ」にする場合、さっきの「4が2つと5が1つ」の図と条件がまったく同じになります。
したがって、3つの数字を「4が1つと5が2つ」にする組み合わせも12通りあります。
以上から、「3つとも4」は4通り、「4が2つと5が1つ」と「4が1つと5が2つ」はどちらも12通りあることが分かったので、答えは4+12×2=28通りになります。
PR