床の上に、底面が1辺12㎝の正方形で、深さが18㎝の直方体の容器があり、その中にいくらか水が入っている。図のように、この容器を底面の辺の1つを床につけたままかたむけて水をこぼし、もとにもどした。かたむけた角度はま横から見て45度で、こぼれた水の量は容積の12分の1であった。容器の厚さは考えないものとして、以下の問いに答えなさい。
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(1)
こぼれた水の量は何㎤ですか。
(2)
はじめに入っていた水の量は、容器の容積の何%ですか。
(3)
水をこぼしたあとの容器に、底面が1辺6㎝の正方形で、高さが18㎝の直方体をまっすぐにしずめて立てた。その後、直方体を毎秒2㎝ずつまっすぐに引き上げていく。直方体が完全に水から引き上がるまでの間は、1秒間に水面が何㎝ずつ下がりますか。
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(1)
まずはこの容器全体の容積から求めてみると、次の図のように底面は1辺12㎝の正方形で高さは18㎝なので、容積は12×12×18=2592㎤になります。
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こぼれた水の量はその12分の1なので、答えは2592÷12=216㎤になります。
(2)
次の図のように傾いた状態の容器を真正面から見ると、角BCDの大きさは角CDEと等しい(錯角)ので45度、角ACBの大きさは角ACDと角BCDとの差なので90-45=45度になります。
また、角BACは直角、角ABCは180-(90+45)=45度なので、三角形ABCは直角二等辺三角形になっています。
したがって、辺ABの長さは辺ACと同じく12㎝です。
次の図の黄色い部分は、容器を傾けて水がこぼれた後にできたすきまを表しています。
その部分は三角柱(あるいは立方体の半分)になっているので、容積は12×12÷2×12=864㎤になります。
下の図の容器全体の容積は2592㎤、水がこぼれた後にできたすきまの容積は864㎤なので、残った水の量は2592-864=1728㎤になります。
その容器にこぼれた水をすべて戻してあげると、水の量は1728+216=1944㎤に増えます。
つまり、初めに入っていた水の量は1944㎤、そして容器全体の容積は2592㎤なので、答えは1944÷2592×100=75%になります。
(3)
水の入った容器に突っ込む直方体の棒は、次の図のように底面が1辺6㎝の正方形になっているので、底面積は6×6=36㎠になります。
その棒を次の図のように水の中へ突っ込むと、容器の底面積は144-36=108㎠に減ります。
※ 水に入れた棒の分だけ底面積がせまくなる。
この問題は棒を2㎝持ち上げたときに水面が何㎝下がるのかを求めればOKなので、実際に棒を2㎝持ち上げて水面の変化を確かめてみます。
次の図のように棒を2㎝持ち上げると、棒の下にはオレンジ色のすきまができ、そこへ緑色の部分にあった水が流れ込んで水面が下がります。
※ 求めたいのは下の図の□㎝にあてはまる数です。
このとき、上の図の緑色2か所とオレンジ色の部分の容積は同じはずなので、どちらも「底面積×高さ」の答えは等しくなります。
オレンジ色の部分の容積は36×2=72㎤、そして緑色の部分の容積を求める式は108×□=72㎤と表せるので、答え(□にあてはまる数)は72÷108=3分の2㎝になります。
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