2つの整数A、Bについて、次の(あ)、(い)のことが分かっています。
(あ) A×B=7098
(い) B-A=143
① 整数A、Bの最大公約数を求めなさい。
② 整数Aを求めなさい。
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(1)
2つの整数A、Bの最大公約数を求めるには、普通は次の図のような連除法が使われます。
上の図を利用してAとBをかけ算の式でそれぞれ表すと、A=△×□、B=◎×□となります。このとき、最大公約数である□はAとBどちらの式にも使われています。
次に、A×Bの答えである7098を素数のかけ算の式で表すため、素因数分解を行います。「素因数分解」って聞くとなんだか難しそうだけど、次の図のようにひとつの数で孤独に逆向きの割り算をやるだけのことです。
上の図から、7098は2×3×7×13×13と表せることが分かるのですが、その式の中で「13」だけが2回登場しているので、AとBの最大公約数は13になります。
(2)
A=△×□、B=◎×□のそれぞれの□に最大公約数である13をあてはめると、A=△×13、B=◎×13となります。
ちなみにこの△とか◎には、さっきの問題に出てきた7098=2×3×7×13×13のうち、「2・3・7」のどれかがあてはまります。
※ 例えば△→2×3、◎→7みたいな感じ。
このとき、B-A=◎×13-△×13=143と表せるのですが、式の中に「×13」が2回出てくるのでまとめると、(◎-△)×13=143となります。
つまり「◎-△」の答えは143÷13=11になるのですが、◎や△に「2・3・7」をあてはめて差を11にするには、◎→2×7、△→3のとき以外ありえません。
以上から、Aは3×13=39になります。
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