サイコロは向かいあう面の目の和が7になっています。
サイコロを図1のように見ると、3つの面を同時に見ることができます。このときの見えている3つの目の数の和を『三面和』ということにします。図1の状態の三面和は6です。
平面上に置いたサイコロを、底面のひとつの辺を軸に回転させて倒したときの三面和を考えます。図2のように、図1の状態から右に1回倒したときの三面和は7です。また、図3のように図1の状態から手前に1回倒したときの三面和は9です。
次の問いに答えなさい。
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(1)
サイコロを右に続けて倒していきます。
図1の状態から2回倒したとき、図1の状態から3回倒したとき、図1の状態から4回倒したときの三面和をそれぞれ答えなさい。
(2)
サイコロを、まず右に1回倒し、次に手前に1回倒し、次に右に1回倒し、次に手前に1回倒し、次に右に1回倒し、・・・というように倒していきます。
(ア)
図1の状態から2回倒したとき、図1の状態から3回倒したとき、図1の状態から4回倒したときの三面和をそれぞれ答えなさい。
(イ)
図1の状態から、2010回倒したときまでの2011個の三面和の合計はいくつですか。
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次の図のようにサイコロを右に1回倒すと、正面の目はそのまま残り、真上の目は右側に移動し、右側の目は底面になって見えなくなり、その代わりに左側の目が真上に移動します。
その決まりに従って右へどんどん倒していくと、次のような図になります。
上の図から、2回倒したときの三面和は2+4+6=12、3回倒したときの三面和は2+3+6=11、そして4回倒したときの三面和は最初の図と同じく1+2+3=6になります。
(2)の(ア)
次の図のようにサイコロを手前に1回倒すと、真上の目は正面に移動し、右側の目はそのまま残り、正面の目は底面になって見えなくなり、その代わりに後ろ側の目が真上に移動します。
図1の状態から「右→手前→右→手前」の順にサイコロを倒し、再び図1の状態に戻るまでの図を完成させてみると次のようになります。
上の図から、2回倒したときの三面和は1+4+5=10、3回倒したときの三面和は4+5+6=15、そして4回倒したときの三面和は3+5+6=14になります。
(2)の(イ)
さっきの図を見れば分かるように、スタートから6回倒すと最初と同じ三面和のサイコロに戻ります。また、三面和は1回倒すごとに「7→10→15→14→11→6」と変化しており、その組み合わせが2010回の中に2010÷6=335組あります。
倒した回数1回目から2010回目までの三面和の合計は、(7+10+15+14+11+6)×335=21105です。
ただ、この問題はスタートのときの三面和である6もふくめた2011個の三面和の合計を求めなければいけないので、答えは6+21105=21111になります。
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