北アメリカ大陸には、何年かごとにあるせまい地域に集中して大量発生する特別な種類のセミがいます。たとえば、2004年にある地域で50億匹のセミが大量発生したときは、17年ごとに大量発生するセミだったので、17年ゼミと呼ばれました。このようなセミの大量発生について、次の各問いに答えなさい。
(1)
50億匹のセミが、およそ1.25㎢の範囲に集中して発生したとします。このとき、もし家の庭が6m×4mの長方形と同じ広さだとしたら、この家の庭には、何匹のセミが発生することになりますか。ただし、セミは範囲内に均等に発生するものとします。
(2)
12年ゼミ、18年ゼミ、13年ゼミ、17年ゼミがある年に同時に大量発生したとします。この次に、13年ゼミと17年ゼミが大量に発生するのは、12年ゼミと18年ゼミがこの次に大量に発生する年の何年後になりますか。
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(1)
1.25㎢に50億匹のセミがいるので、1㎢あたりのセミの数は、次の図のように50億÷1.25=40億匹になります。
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また、1㎢は次の図のように1辺の長さが1㎞=1000mの正方形の土地なので、1㎢と1㎡は1000×1000=100万倍の関係です。
つまり、1㎢に40億匹のセミがいるのなら、1㎡あたりのセミの数は40億÷100万=4000匹であることが分かります。
庭の面積は6×4=24㎡なので、その庭にいるセミの数は4000×24=96000匹になります。
【補足】
1.25㎢×1000×1000=1250000㎡なので、1250000㎡:24㎡=50億匹:□匹という比例式を解けば庭にいるセミの数が求められます。
つまり、別に1㎢あたりのセミの数なんて求めなくてもOKなのですが、個人的には「1単位あたりの数量に着目するのは算数の基本じゃないの?」と思ってるので、その方法で解説を作ってみました。
たぶん「1250000÷24」の計算にトライした受験生は少数派だと思う(いかにも割り切れなさそう)けど、それでも分数を使えばちゃんと答えにたどり着けるので、自分の計算力や好みに合わせて解いてください。
(2)
13年ゼミと17年ゼミが次に大量に発生するのは、13と17の最小公倍数である221年後です。
また、12年ゼミと18年ゼミが次に大量に発生するのは、12と18の最小公倍数である36年後です。
したがって、答えは221-36=185年後になります。
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