ある長さの線について、これを2等分する点を1個書きこみ、3等分する点を2個書きこみ、・・・・・・と続けます。32等分する点を書きこむとき、すでに書かれた点と重ならない点は何個ですか。
※ 解説を見るには、下の「解説はこちらから」をクリック!
【とりあえず例題】
次のように、長さ10cmの線を10等分する点について考えてみます。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
両はしには印をつけないので、等分する点は全部で10÷1-1=9個です(植木算)。
10を素数の積で表すと「2×5」になるので、10は2または5で割り切れます。
つまり、2cmおき、5cmおきに印をつけていくと、それぞれ1cmおきにつけた印と重なる場合があるので調べてみると、
・2cmおきの印の数→10÷2-1=4個(左から2cm、4cm、6cm、8cmのところ)
・5cmおきの印の数→10÷5-1=1個(左から5cmのところ)
となるので、長さ10cmの線を10等分した点と重なるのは4+1=5個、そして重ならない点の数は9-5=4個になります。
【ここから本題】
長さ32cmの線を32等分する点の数は、32÷1-1=31個(左から1cmおき)です。
また、32を素数の積で表すと「2×2×2×2×2」となるので、32等分点と重なるのは、2cmおき、2×2=4cmおき、2×2×2=8cmおき、2×2×2×2=16cmおきに等分した点です。
・2cmおきの印の数→32÷2-1=15個(左から2cm、4cm、6cm、8cm、・・・)
・4cmおきの印の数→32÷4-1=7個(左から4cm、8cm、12cm、16cm、・・・)
・8cmおきの印の数→32÷8-1=3個(左から8cm、16cm、24cm)
・16cmおきの印の数→32÷16-1=1個(左から16cm)
ここでさっきの【例題】と同じように「15+7+3+1」なんて計算をしようと思ったあなたはアウトです。
なぜなら、4、8、16はどれも2の倍数なので、印をつけた場所がすべて2cmおきの場所と重なっているからです(次の図を参照)。
例えば左はしから16cmのところは4つの点が重なりますが、実際には印の数はひとつだけのはずです。
つまり、2cmおき、4cmおき、8cmおき、16cmおきに等分した点の数の合計は、いちばん細かく印をつけた2cmおきの等分点である15個になります。
1cmおきの点(32等分点)は31個、それ以外で重なる点が15個なので、重ならない点の数は、31-15=16個になります。
PR