各面に1から6までの整数が1ずつ書かれたサイコロが1個あります。このサイコロをふったときに、出た目の数を次のように書きかえます。
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たとえば下の(例)のように、サイコロをふって3の目が出たら1.5に書きかえます。さらに、このサイコロをふって1.5の目が出たら0.75に書きかえます。
サイコロをふってから目の数を書きかえるまでの作業を1回と数えるとき、次の問いに答えなさい。
(1)
6回の作業を行ったのち、サイコロの面に書かれている数を合計します。合計した数のうち、最も小さい値を求めなさい。
(2)
何回かの作業を行ったのち、6つの面は次のようになりました。
このとき、何回の作業を行いましたか。
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(1)
サイコロの目の合計をなるべく小さくするために、まずは「6」「5」「4」などの大きい数を半分の数に書きかえると、それぞれ「3」「2.5」「2」となります。
この時点で、サイコロの6つの目は次のようになっています。
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上の図にある2つの「3」が最も大きい数なので、どちらも半分の数である「1.5」に書きかえます。
すると今度は「2.5」が最大になるので、半分の数である「1.25」に書きかえます。
以上で6回目の作業が終わり、サイコロの目は次の図のようになりました。
したがって、サイコロの目の最小値は1+2+1.5+2+1.25+1.5=9.25になります。
(2)
6つの面の結果についてまとめると、次のようになります。
① 1.25の目が1面→「5→2.5→1.25」なので、作業2回。
② 3の目が2面→もともとの「3」と「6→3」なので、作業1回。
③ 1の目が2面→もともとの「1」と、「2→1」または「4→2→1」のどちらか。
④ 2の目が1面→もともとの「2」または「4→2」のどちらか。
ここで③と④の関係について考えてみると、
・もし③が「2→1」なら、④は「4→2」になるので、作業は合わせて2回。
・もし③が「4→2→1」なら、④はもともとの「2」になるので、作業は合わせて2回。
となり、どちらにしても③と④で合わせて2回の作業が行われたことに変わりはありません。
以上から、作業の合計は2+1+2=5回になります。
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