吉田商店では、A、B、C3種類の商品を倉庫に保管しています。ある日の倉庫にあるA、B、Cの個数の比は5:4:3でした。その中からAをその個数の20%、Bを8個、Cを10個取り出し、さらに、A、B、Cとも同じ個数を取り出しました。
このとき、倉庫に残っていたAとBの個数の和は88個、BとCの個数の比は2:1になっていました。
(1)
倉庫に残っていたAとBの個数の差は( )個です。
(2)
A、B、Cとも同じ個数を取り出しましたが、その個数は( )個です。
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(1)
Cはこの問題には使わないので、とりあえず冷凍庫にでもしまっておいて、まずはAとBの関係だけに注目してみましょう。
最初のAとBの個数の比は、A:B=⑤:④です。
Aは1回目にその20%を取り出すので、残りは⑤×0.8=④となり、この時点ではBの個数と等しくなります。
Bは1回目に8個取り出すので、残りは④-8個と表せます。
このとき、1回目の作業の後のAとBの残りを線分図に表すと、次のようになります。
上の図のように、1回目の作業後のAとBの残りは8個差になっています。そして、2回目の作業ではAとBの両方から同じ個数ずつ取り出すので、この差は変わらないはずです(次の図)。
以上から、2回目の作業の後、倉庫に残っていたAとBの個数の差は8個になります。
※ この答えは、当然次の問題のヒントになっているはずです。
(2)
まずは2回目の作業後、AとBはそれぞれ何個残っているのかを求めてみます。
2回目の作業後、AとBの個数差は8個、個数の合計は88個なので、次のような和差算の線分図に表すことができます。
上の図から、2回目の作業後のAの残りは(88+8)÷2=48個、そしてBの残りは48-8=40個になります。
ではそろそろCが必要な段階になってきたので、冷凍庫から取り出してレンジでチン!してあげましょう。
2回目の作業後、BとCの残りの個数の比はB:C=2:1、Bの残りの個数は40個であることが分かっているので、Cの残りの個数を?個とおくと、
B:C=2:1=40個:?個 ?個=1×40÷2=20個になります。
また、最初のBとCの個数の比はB:C=4:3なので、そこから2回の作業の流れを図に表すと、次のようになります。
このとき、Bの最初の個数である④に戻すためには、残りの40個に□個と8個を返してあげればいいので、④=40個+□個+8個=48個+□個と表せます。
また、Cを最初の個数である③に戻すためには、残りの20個に□個と10個を返してあげればいいので、③=20個+□個+10個=30個+□個と表せます。
この2つの式を、次の図のように消去算っぽく計算すると、比の①=18個であることが分かります。
このとき、比の③は18×③=54個なので、54個=30個+□個となり、2回目に取り出した個数は54-30=24個だと分かります。
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