品物AとBを買うために、その代金である1490円を持ってある店に行ったところ、Aは定価の2割5分引きで買いましたが、Bは売り切れていたので、代わりにBの定価より2割高い品物を買ったところ、80円余りました。A、Bの定価はそれぞれいくらでしたか。
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【消去算っぽい解き方】
品物AとBの定価をどちらも1とおくと、「A×1+B×1=1490円」という式ができます。
また、Aの2割5分引きとBの2割増しを買ったら合計が1490-80=1410円になったので、「A×0.75+B×1.2=1410円」という式ができます。
その2つの式を次の図のように並べ、Aを3にそろえるために上の式全体を3倍、下の式全体を4倍してみると、
・「A×1+B×1=1490円」を3倍→A×3+B×3=4470円
・「A×0.75+B×1.2=1410円」を4倍→A×3+B×4.8=5640円
となります。
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つまり、上の図の5640-4470=1170円が、Bの4.8-3=1.8にあたるので、Bの1(つまりBの定価)は1170÷1.8=650円になります。
また、AとBを定価で買うと合計が1490円なので、Aの定価は1490-650=840円です。
【面積図を利用した解き方】
品物AとBをどちらも定価で買ったときの合計は1490円ですが、もし次の図のように、AだけでなくBも2割5分引きだった場合の合計は、
・A×0.75+B×0.75=(A+B)×0.75=1490×0.75=1117.5円
になります(仮の話なので、金額が小数以下になっても気にしない)。
実際には、品物Aは上の図のように2割5分引きでしたが、Bは定価の2割増しだったので、次の図のように合計は1410円になりました。
※ 厳密にいえば「Bは定価の2割増し」ではなく「Bの代わりに買った品物は、Bの定価の2割増し」だったのですが、日本語がややこしくなるのでスルーしました。
合計が1117.5円の場合も1410円の場合も、品物Aが定価の2割5分引きであることに変わりはありません。
つまり、1410-1117.5=292.5円の差は、次の図のBが「定価の0.75」なのか「定価の1.2」なのかによって生じていることが分かります。
上の図から、Bの1.2-0.75=0.45が292.5円にあたることが分かるので、Bの定価は292.5÷0.45=650円です。
また、AとBの定価は合わせて1490円なので、Aの定価は1490-650=840円になります。
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