次の図の三角形ABCは、辺ABと辺ACの長さが17㎝で、辺BCの長さが16㎝です。点D、Eは、それぞれ辺BC、ACの真ん中の点です。四角形ABDEの面積は90㎠です。次の問いに答えなさい。
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(1) 直線ADの長さを求めなさい。
(2) 四角形ABDEを、直線BDを軸として1回転させてできる立体の表面積を求めなさい。
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(1)
次の図の点Dは辺BCの中点なので、辺BDとDCの長さはどちらも16÷2=8㎝です。
また、点Eは辺ACの中点なので、辺AEとECはどちらも17÷2=8.5㎝になります。
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次の図の辺AEとECは長さが等しいので、辺AFとFGの長さも同じです。
また、辺AGの長さはDCと同じく8㎝なので、辺AFの長さは8÷2=4㎝です。
※ 辺AFは三角形ADEの高さにあたります。
上の図の三角形ADEとADBは、底辺をどちらもADとすると、高さの比は辺AF:BD=4㎝:8㎝=1:2なので、面積比も1:2になります。
つまり、四角形ABDEの面積である90㎠を1:2に比例配分すると三角形ADEとADBの面積がそれぞれ分かるので、
・三角形ADEの面積→90×3分の1=30㎠
・三角形ADBの面積→90×3分の2=60㎠
になります(実際はどちらか一方を求めればOK)。
三角形ADBの面積は60㎠、そして辺BDは8㎝なので、辺ADの長さは60×2÷8=15㎝になります。
(2)
次の図の四角形ABDEを辺BDで1回転させたとき、青色の辺AB、オレンジ色の辺AE、緑色の辺EDがそれぞれ1回転することによって表面積が生まれます。
ただ、次の図の円すいDEJとCEJは合同なので、EDとDJの面積を求める代わりにECとCJの面積を求めてもOKです。
また、AEとECの部分の面積は青いABの部分と、そしてCJとJHの部分の面積は青いBHの部分とそれぞれ等しいので、結局は青いABとBHの面積を求め、それを2倍すれば答えが分かります。
三角形ADBを、次の図のように辺BDを軸として1回転させると、底面の半径が15㎝、母線の長さが17㎝の円すいができます。
ただし、この問題の答えを求めるのに必要なのはこの円すいの側面積であり、底面にある半径15㎝の円の面積は必要ありません。
この円すいの展開図は次のようになり、側面のおうぎ形は半径が17㎝で、「底面の円の半径÷母線」の答えは15÷17=17分の15です。
つまり、側面のおうぎ形の面積は半径17㎝の円の面積の17分の15にあたるので、17×17×3.14×17分の15=800.7㎠です。
四角形ABDEを辺BDで1回転させたときにできる立体の左側の表面積は800.7㎠、そして右側にできる表面積も800.7㎠なので、答えは800.7×2=1601.4㎠です。
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