下の図のように、半径3㎝のおうぎ形をすべらないように一回転させます。あとの各問いに答えなさい。
※ 図形はすべて、クリックすると拡大します。
① 中心Oが動いたあとにできる線の形として最も近いものを次のア~オの中から選び、記号で答えなさい。
② 中心Oが動いたあとにできる線の長さは何㎝ですか。ただし、円周率は3.14とします。
※ 解説を見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!
①
【図1 直線OBが地面に対して直立するまでの動き】
次の図1のように、スタート時は直線OBが地面から引いた垂線に対して30度傾いているので、それが直立する(地面に対して垂直になる)まで、点Bを中心にして30度回転します。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
【図2 おうぎ形の孤が地面を転がっている間の動き】
直線OBが直立した後は、次の図2のようにおうぎ形の孤が地面を転がっています。
このとき、おうぎ形の中心Oと地面との間の距離は常に半径の3㎝なので、中心Oの動いた線は地面と平行な直線になっています。
【図3 直線OAが地面と直立→ドスンと落ち着くまで】
コロコロと転がってしばらく経つと、やがておうぎ形の直線OAが地面に対して直立する(垂直になる)場面がやってきます。
そのとき、おうぎ形のABを結んだ直線が地面に対して30度傾いているので、最後にこのおうぎ形がドスンと落ち着くまで、中心Oは次の図3のように点Aを中心として30度回転します。
つまり中心Oが動いた線は、最初と最後が曲線で、途中は地面と平行な直線になるので、答えはアになります。
②
中心Oの動きについて、さっきの問題で確認したことを振り返ってみると・・・
・最初と最後→半径3㎝で中心角30度のおうぎ形の孤ができる
・途中→地面と平行な直線になる
ということが分かりました。
このとき、地面と平行な直線はおうぎ形の孤が地面を転がっている間にできるものなので、次の図4のようにおうぎ形の孤の長さと中心Oが動いてできる直線の長さは等しくなります。
以上から、中心Oが動いてできる線の長さを「最初と最後の曲線部分」と「途中の直線部分」に分けて求めると・・・
※ ここからは計算に分数が出てくるので画像に変換します。
したがって、中心Oが動いてできた線の長さの合計は3.14+15.7=18.84㎝になります。
PR