次の図は、半径10㎝の円が組み合わさってできており、たがいに円周を4等分する点で重なっています。円周率を3.14として、次の問いに答えなさい。
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(1) 色のついた部分の周りの長さを求めなさい。
(2) 色のついた部分の面積を求めなさい。
【補足】すべて求め方も含めて答える問題です。
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(1)
大まかに言うと、求めたいのは次の図の青色と赤色の線を2本ずつ合わせた長さです。
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どちらの色の線も別々に長さを求めることは可能ですが、どうせなら次の図のように、パズル感覚で青と赤の線を組み合わせてサクッと解いちゃいましょう。
上の図のように、左側にあった青い線をパカッと取り外して上にはめると、青い線と赤い線で円が1個できます。
実際には青色と赤色の線が2組できるので、色のついた部分の周りの長さは半径10㎝の円の円周2つ分と等しいことが分かります。
以上から、求める長さは10×2×3.14×2=125.6㎝になります。
(2)
まずは次の図のように赤い正方形を3つ書き込んでみると、面積の求め方がなんとなく思い浮かびませんか?
とりあえず次の図のように、緑色の部分の左右のはしにあるアとイをたてにスパッと切り取って、それをアはウに、イはエにパカッとはめ込みます。
すると求めたい面積は、次の図の赤い正方形3つと緑色の部分4か所になりました。
そこでここからは「赤い正方形」と「緑色4か所」の面積についてそれぞれ考えていきます。
【赤い正方形3つ分の面積】
次の図のように、この赤い正方形の対角線は円の直径と等しいので10×2=20㎝です。
「対角線×対角線÷2=正方形の面積」の公式を利用すると、赤い正方形1個の面積は20×20÷2=200㎠、そして3つ分の面積は200×3=600㎠になります。
【緑色4か所の面積】
緑色4か所の面積の合計は、次の図のように円の面積から赤い正方形の面積を引けば求められるので、10×10×3.14-200=114㎠になります。
以上から、求める面積の合計は600+114=714㎠になります。
【補足】
もう少しスマートに面積を求めるのなら・・・
(赤い正方形3つの面積)+(円1つの面積-赤い正方形1つの面積)=(赤い正方形2つの面積+円1つの面積)
という感じでいけると最高ですね。
カンタンに言うと、「確かに赤い正方形は3つあるんだけど、緑色4か所の面積を求めるときに赤い正方形の面積を1つ引くんだから、赤い正方形は3-1=2つ分と考えればいいんじゃないの?」という発想です。
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