10/15
Sat
2011
(1)
四角形ABQPが初めて長方形になるのは、次の図のように点PとQの進んだ距離が合わせて30㎝になったときです。
また、点PとQの速さの比はP:Q=秒速5㎝:3㎝=5:3なので、下の図でPとQが進んだ距離の比も5:3になっています。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
また、四角形ABQPが2回目に長方形となるのは、次の図のように
・点P→AからDへ進み、DからAへ戻ってくる途中
・点Q→CからBへ進み、BからCへ戻ってくる途中
に、2つの点の進んだ距離が合わせて30×3=90㎝になったときです。
上の図で点PとQが進んだ距離の比は5:3なので、2つの点が進んだ距離の合計である90㎝を5:3に比例配分して、それぞれの点が進んだ距離を求めてみると、
・点Pが進んだ距離→90×8分の5=56.25㎝
・点Qが進んだ距離→90×8分の3=33.75㎝
になります。
つまり、四角形ABQPが2回目に長方形になるのは、秒速5㎝で進む点Pが56.25㎝進んだときなので、答えは56.25÷5=11.25秒後になります。
※ 点Qを利用して「33.75÷3=11.25秒後」と求めてももちろんOKです。
(2)
四角形ABQPが正方形になるのは、次の図のようにAP間とBQ間の距離がどちらも15㎝になったときです。
頂点Aを出発した点Pが初めてAから15㎝の地点に来るのは、15÷5=3秒後です。
また、その後は点Pが15×2=30㎝進むごとにその場所へ戻るのですが、点Pが30㎝進むのにかかる時間は30÷5=6秒なので、AP間が15㎝になるのは、スタートから3秒後、3+6=9秒後、9+6=15秒後、15+6=21秒後、・・・のようになります。
頂点Cを出発した点Qが初めてBから15㎝の地点に来るのは、15÷3=5秒後です。
また、その後は点Qが30㎝進むごとにその場所へ戻るのですが、点Qが30㎝進むのにかかる時間は30÷3=10秒なので、BQ間が15㎝になるのは、スタートから5秒後、5+10=15秒後、15+10=25秒後、25+10=35秒後、・・・のようになります。
AP間とBQ間が15㎝になる時間を次の図のように書き出してみると、初めてどちらも15㎝になるのはスタートから15秒後であることが分かります。
上の図を書き続ければそのうち2回目のときも見つかるのですが、せっかくなので計算で求めてみます。
AP間の距離が15㎝になる時間は6秒おき、そしてBQ間の距離が15㎝になる時間は10秒おきなので、1回目の時間である15秒後に6と10の最小公倍数である30秒を足すと、2回目の時間が求められます。
したがって、AP間とBQ間がどちらも15㎝となり、四角形ABQPが2回目に正方形になるのは、スタートしてから15+30=45秒後です。
【補足】
1回目の時間は自力で見つけて、2回目以降の時間は「1回目の時間+最小公倍数」を計算して求めるパターンはときどき出題されます。
ただ、2回目とか3回目ぐらいなら、何も考えずに表を書いて見つけてもそれほど時間はかかりません。
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