次の図1と図2は4つの点A、B、C、Dを中心とする半径6㎝の円を、中心を結ぶと正方形になるように並べたものです。今、点Pを中心とする半径6㎝の円が図1の位置から4つの円A、B、C、Dの周りをすべらないように回転して1周します。このとき、次の問いに答えなさい。ただし、円周率を3.14とします。
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(1)
円Pが図1の位置から図2の位置まで移動したとき、中心Pが動いた長さを求めなさい。
(2)
円Pが1周し終わったとき、円が何回転したか求めなさい。
(3)
円Pが1周し終わったとき、点Pが動いて囲んだ図形の面積を求めなさい。ただし、1辺の長さが12㎝の正三角形の面積を62.35㎠とします。
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(1)
円の中心がPからQへ移動するとき、Pが通った道は次の図のような青い曲線になります。
下の図の三角形PADとQBAは、どちらも辺の長さが円の半径なので正三角形であり、角PADとQABの大きさはどちらも60度になります。
また、角DABは直角なので、おうぎ形APQの中心角は360-(60+60+90)=150度であることが分かります。
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上の図のAPの長さは小さい円の半径2本分なので6×2=12㎝です。
つまり、求めたいのは半径12㎝で中心角150度のおうぎ形APQの孤の長さにあたるので、答えは12×2×3.14×(360分の150)=31.4㎝になります。
(2)
円の中心がPからスタートしてQ→R→S→Pと1周するとき、点Pが通った道は次の図のように半径12㎝で中心角150度のおうぎ形の孤4本分になります。
青い曲線4本分の長さは12×2×3.14×(360分の150)×4=40×3.14㎝、そして小さな円の周りの長さは6×2×3.14=12×3.14㎝なので、円Pは40÷12=3分の10回転しました。
(3)
下の図の青いおうぎ形4個、黄色い正三角形4個、緑色の正方形1個の面積を合計すればOKです。
・青いおうぎ形4個の面積→12×12×3.14×(360分の150)×4=753.6㎠
・黄色い正三角形4個の面積→62.35×4=249.4㎠
・緑色の正方形1個の面積→12×12=144㎠
以上から、答えは753.6+249.4+144=1147㎠になります。
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