次の図のように、直線Lの上に直角二等辺三角形があります。点Pは辺ABの真ん中の点です。直角二等辺三角形ABCが、アの位置からイの位置まで、直線L上をすべらないように転がりました。円周率を3.14として、次の各問いに答えなさい。
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(1)
点Pが動いた後の線の長さは何㎝ですか。
(2)
点Bが動いた後の線と直線Lとで囲まれた部分の面積は何㎠ですか。
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(1)
次の図のように、辺ABの真ん中の点PからCへ直線を引くと、
・角PBCはもともと45度
・角PCBは角ACBの半分なので90÷2=45度
・角BPCは180-45×2=90度
となることから、三角形PBCは直角二等辺三角形となり、辺PCの長さはPBと同じく2㎝であることが分かります。
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【頂点Cを中心として回転するとき】
次の図のように、頂点Cを中心として三角形ABCを右へ90度回転させるとき、点Pが通る線は半径2㎝で中心角90度のおうぎ形の孤になります。
【頂点Bを中心として回転するとき】
次の図のように、頂点Bを中心として三角形ABCを右へ180-45=135度回転させるとき、点Pが通る線は半径2㎝で中心角135度のおうぎ形の孤になります。
三角形ABCが次の図のアからイの位置まで回転しながら移動するとき、点Pが通った線は
・半径2㎝で中心角90度のおうぎ形の孤が1つ(青色)
・半径2㎝で中心角135度のおうぎ形の孤が2つ(オレンジ色)
になるので、その3つの孤の中心角の合計は90+135×2=360度になります。
つまり、点Pが動いた長さは半径2㎝の円1個分の周りの長さと等しいので、答えは2×2×3.14=12.56㎝になります。
(2)
直角二等辺三角形ABCが次の図のようにアからイへ回転しながら移動するとき、点Bは図の青色とオレンジ色の孤を描きながら進みます。
したがって、求める面積は下の図の青色とオレンジ色のおうぎ形、そして緑色の直角二等辺三角形の3つに分けられるので、ここからはそれぞれの面積を1つずつ求めてみます。
【オレンジ色のおうぎ形の面積を求める】
オレンジ色のおうぎ形の半径は直角二等辺三角形ABCの辺ABの長さと等しく4㎝、そして中心角は180-45=135度です。
したがって、その面積は4×4×3.14×(360分の135)=18.84㎠になります。
【緑色の直角二等辺三角形の面積を求める】
緑色の直角二等辺三角形の面積は、最初の位置にあるアのときの面積を求めればOKなので、次の図のように底辺が4㎝、高さが2㎝と考えれば、面積は4×2÷2=4㎠になります。
【青色のおうぎ形の面積を求める】
次の図の直角二等辺三角形ABCの面積は4㎠なので、辺ACやBCの長さを□㎝とおくと、その面積を求める式は□×□÷2=4㎠と表せます。
したがって、□×□の答えは4×2=8となることが分かります。
次の青色のおうぎ形の面積を求める式は□×□×3.14÷4と表せます。
この式の□×□の部分は8であることが分かっているので、面積は8×3.14÷4=6.28㎠になります。
以上から、求める面積は6.28+4+18.84=29.12㎠になります。
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