図のような縦6m横11mの長方形から縦3m横6mの長方形を、辺が平行になるようにくりぬいた一枚の板があります。太郎君がAを毎秒80㎝の速さでBに向かって出発した3秒後、次郎君はDを太郎君と同じ速さでCに向かって出発しました。このとき、次の( )に適当な数をいれなさい。
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(1)
太郎君が出発してから5秒後に太郎君と次郎君を結んだ直線で板を切ったとき、小さい板と大きい板の面積の比を最も簡単な整数の比で表すと、( ):( )になります。
(2)
太郎君が出発してから( )秒後に太郎君と次郎君を結んだ直線で板を切ると、板は2等分されます。
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(1)
まずはくりぬいた長方形の上下と左横のすきまの幅を確認しておくと、下の図の青い矢印は4-3=1m、赤い矢印は6-4=2m、緑の矢印は11-9=2mになります。
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長方形ABCDの面積は6×11=66㎡、くりぬいた長方形の面積は3×6=18㎡なので、残った板の面積は66-18=48㎡になります。
太郎君がAを出発してから3秒後に、次郎君はDからCへ向けて出発します。
そのとき、太郎君はAから0.8×3=2.4mはなれた場所にいるので、次郎君のいるDも含めた3点を結ぶと、次の図のような緑色の直角三角形ができます。
また、この三角形の長さの比は、高さ:底辺=6m:2.4m=⑤:②になっています。
太郎君のスタートから5秒後、太郎君はAから0.8×5=4m、そして次郎君はDから0.8×(5-3)=1.6mの地点にいます。
そのとき、2人のいる地点を直線で結んで板を切断すると、次の図のように台形(図のアとイ)から青い三角形(図のイ)をくりぬいた形ができます。
※ イがちょうど三角形になる理由は、後の【補足】を参考にしてください。
左側にできた台形の面積は、(1.6+4)×6÷2=16.8㎡です。
また、この青い三角形はさっきの緑色の三角形と相似になっているので、高さと底辺の比は⑤:②のはずです。
青い三角形の底辺を□mとおくと、3m:□m=⑤:②という比ができるので、□には3m×②÷⑤=1.2mがあてはまります。
つまり青い三角形の面積は1.2×3÷2=1.8㎡になるので、上の図のアの面積は16.8-1.8=15㎡になります。
また、下の図の左側が15㎡、くりぬいた後の板全体の面積が48㎡なので、右側の面積は48-15=33㎡になります。
したがって、小さい板と大きい板の面積比は、小:大=15:33=5:11になります。
【補足】
太郎君がAを出発してから5秒後、次郎君は次の図のようにDから1.6m進んだ地点にいます。
このとき、下の図の青色と緑色の三角形はどちらも高さと底辺の長さの比が⑤:②になっています。
緑色の三角形の底辺を□mとおくと、1m:□m=⑤:②と表せるので、□には1m×②÷⑤=0.4mがあてはまります。
つまり、下の図の赤い点は左はしから1.6+0.4=2mの地点にあるので、ちょうどくりぬいた長方形の左上と重なります。
(2)
太郎君がAを出発して5秒後からしばらくの間は、次の図のように左側の板の面積がアとイの平行四辺形の分だけ一定の割合で増えていきます。
たとえば5秒後から6秒後までの1秒間で、左側の板の面積には新たに青い平行四辺形アとイの面積が加わります。
アとイの面積の合計は0.8×1+0.8×2=2.4㎡なので、下の図の左側の板の面積は、5秒後から1秒たつごとに2.4㎡ずつ増えていきます。
くりぬいた後の板全体の面積は48㎡、その半分は48÷2=24㎡なので、上の図の左側の板の面積が24-15=9㎡増えれば、板の面積がちょうど2等分されます。
9÷2.4=3.75秒なので、板の面積がちょうど2等分されるのは、太郎君がAを出発してから5+3.75=8.75秒後になります。
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