1以上100以下の2つの整数m,n(ただし、mはnより大きい)について次のような操作をします。
操作① mを割られる数、nを割る数として割り算を行い、商と余りを求めます。
操作② 前の割り算の割る数を割られる数、余りを割る数として割り算を行い、商と余りを求めます。
これを、余りがなくなるまでくり返します。このとき、求めた商と余りをそれぞれ、順番に→を使って書くことにします。
次の各問いに答えなさい。
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(1)
m=67、n=9のとき、商を→を使って書きなさい。
(2)
m=ア、n=イのとき、商が「1→2→1→2」で、余りが「ウ→エ→1→なし」となりました。ア~エにあてはまる数はそれぞれいくつですか。
(3)
m=オ、n=カのとき、商が「1→2→1→2」で、余りが「キ→ク→2→なし」となりました。オ~クにあてはまる数はそれぞれいくつですか。
(4)
m=ケ、n=コのとき、商が「1→2→1→2」となりました。ケとコにあてはまる整数の組(ケ・コ)は全部で何組ありますか。
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(1)
まずは「67÷9」の計算からスタートして、問題文のルールの通りに余りがなくなるまで計算してみると、
① 67÷9=7余り4→「9」と「4」を移動
② 9÷4=2余り1→「4」と「1」を移動
③ 4÷1=4→割り切れたのでここで終了
のようになるので、商は「7→2→4」となります。
(2)
商が4つあるので、次の図のように割り算の式を4行用意し、すでに分かっている商や余りなどを書き込んでみます。
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上の図には6個の空欄がありますが、オレンジ色や緑色の矢印を頼りにしていけば次のようにすべて埋めることができます。
上の図を利用して4行目から1行目へ向けて少しずつ逆算していくと・・・
・4行目→エ÷1=2なので、エは2×1=2
・3行目→ウ÷2=1余り1なので、ウは2×1+1=3
・2行目→イ÷3=2余り2なので、イは3×2+2=8
・1行目→ア÷8=1余り3なので、アは8×1+3=11
となることから、答えはア=11、イ=8、ウ=3、エ=2です。
(3)
さっきの問題と同じように、すでに分かっている数字や矢印を頼りにして割り算の4行の式を埋めてみると次の図のようになります。
上の図を利用して4行目から1行目へ向けて少しずつ逆算していくと・・・
・4行目→ク÷2=2なので、クは2×2=4
・3行目→キ÷4=1余り2なので、キは4×1+2=6
・2行目→カ÷6=2余り4なので、カは6×2+4=16
・1行目→オ÷16=1余り6なので、オは16×1+6=22
となることから、答えはオ=22、カ=16、キ=6、ク=4です。
(4)
とりあえず問題文に書いてある数字を穴埋めしてみても、下のように分からない部分が多すぎて逆算できません。
そこで、次の図のように4行目の式の「割る数」を①、他のマスをA~Cとおき、ケとコにあてはまる数を割合で求めてみると、
・4行目→B÷①=2なので、Bは①×2=②
・3行目→A÷②=1余り①なので、Aは②×1+①=③
・2行目→コ÷③=2余り②なので、コは③×2+②=⑧
・1行目→ケ÷⑧=1余り③なので、ケは⑧×1+③=⑪
となることから、ケ:コ=11:8であることが分かります。
ケ:コ=11:8なので、ケは11の倍数、コは8の倍数になります。
また、100÷11=9余り1なので、1から100までの整数の中にケの候補となる数字は9個あります。
以上から、ケとコの組み合わせは全部で9組になります。
【補足】
100÷8=12余り4なので、1から100までの整数の中にコの候補となる数字は12個あります。
しかしケは9個しかないので、ケとコの組み合わせは9組しかできません。
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