図1のように、1本の直線の上に図形ABCDEFと一辺が10㎝の正方形GHIJがあります。正方形GHIJは動きませんが、図形ABCDEFは直線の上を毎秒1㎝の速さで右へ動き、少しずつ正方形GHIJと重なりながら通り抜けます。
図2のグラフは、2つの図形が重なり始めてからの時間と、重なった部分の面積の関係を表したものです。この図のように、4、10、12、14秒後のそれぞれの時間で、グラフの角度が変化していきます。次の問いに答えなさい。
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(1)
辺EDの長さを求めなさい。
(2)
グラフのア~エにあてはまる数を求めなさい。
(3)
重なった面積が48㎠になるときは2回あります。2回目に48㎠になるのは、2つの図形が重なり始めてから何秒後ですか。
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(1)
グラフを見れば分かるように、最初の4秒間は重なる部分の面積の増え方が一定で、その後は面積の増え方が大きくなります。
そこで、まずは重なり始めてから4秒間の様子を次の図1から図3で表してみると、4秒後には図3のように辺FEが辺GHと重なる地点まで進みます。
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上の図3はスタートから4秒後の重なりを表しています。
図形ABCDEFは毎秒1㎝で進むので、上の図3の辺EDの長さは1×4=4㎝になります。
(2)
グラフのアは、次の図のように図形ABCDEFが正方形GHIJを左から右へ完全に突き抜けるまでにかかる時間を表しています。
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上の図を見れば分かるように、図形ABCDEFが正方形GHIJを左から右へ完全に突き抜けるとき、頂点Bは12+10=22㎝移動します。
図形ABCDEFは毎秒1㎝の速さで動くので、グラフのアには22÷1=22秒があてはまります。
グラフのイのときに2つの図形が重なっている様子を図に表すと、次のようになります。
重なっている部分(黄色)の面積は、一辺10㎝の正方形GHIJから一辺4㎝の緑色の正方形の面積を引けば求められるので、イには10×10-4×4=84㎠があてはまります。
グラフのウのときは、下の図のように2つの図形の重なりが最大になります。
このとき、重なっている部分(黄色)の面積は、一辺10㎝の正方形GHIJから緑色の長方形の面積を引けば求められます。
上の図の辺HCの長さは12㎝、辺HIの長さは10㎝なので、辺ICの長さは12-10=2㎝です。
また、辺EDの長さは4㎝なので、辺KJの長さは4-2=2㎝になります。
グラフのウには上の図の黄色い重なりの面積があてはまるので、答えは10×10-4×2=92㎠です。
グラフのエのときに2つの図形が重なっている様子を図に表すと、次のようになります。
重なっている部分(黄色)の辺BIの長さは辺BCと辺ICの差にあたるので、12-4=8㎝であることが分かります。
したがって、エには10×8=80㎠があてはまります。
(3)
次のグラフを見れば分かるように、重なりの面積が初めて48㎠になるのはイの前、そして2回目はエの後にあります。
重なりの部分が2回目に48㎠になるのは、次の図のように辺BIの長さが48÷10=4.8㎝のときです。
上の図の辺BIが4.8㎝なら、辺HBの長さは10-4.8=5.2㎝になります。
そのとき、頂点Bは重なり始めたときに比べて12+5.2=17.2㎝動いたことが分かるので、答えは17.2÷1=17.2秒後になります。
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