09/12
Mon
2011
(1)
三角形ADPの面積が最大となるのは点Pが辺BC上を進んでいるときなので、たとえば次の図のように、点PがBに着いたときの三角形ADPの面積は、グラフから20㎠となることが分かります。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
上の図のように、三角形ADPの高さを□㎝とおくと、三角形ADPの面積を求める式は「10×□÷2=20㎠」と表せるので、□には20×2÷10=4㎝があてはまります。
つまり、台形ABCDの高さも4㎝なので、台形ABCDの面積は(4+10)×4÷2=28㎠になります。
(2)
グラフを見ると、点Pは頂点AからDまで進むのに8秒かかることが分かります。
また、次の図のBC間は秒速2㎝で進むので、点PがBからCまで進むのに4÷2=2秒かかります。
したがって、点PがAB間とCD間を進むのにかかる時間の合計は、8-2=6秒です。
点Pは上の図のAB間を秒速1㎝で、CD間を秒速5㎝で進むので、AB間とCD間を進むときの速さの比はAB間:CD間=1:5と表せます。
また、速さの逆比は同じ距離(この問題だとABとCD)を進むのにかかる時間の比と等しいので、点PがAB間とCD間を進むのにかかる時間の比は、AB間:CD間=5:1になります。
つまり、時間の比の合計である5+1=6が、AB間とCD間を進むのにかかる時間の合計である6秒にあたるので、比の1は6÷6=1秒、そしてAB間を進むのにかかる時間(比の5)は1×5=5秒であることが分かります。
グラフのアには点PがAB間を進むのにかかる時間があてはまるので、答えは5秒となります。
また、イには点PがAB間とBC間を進むのにかかる時間の合計があてはまるので、答えは5+2=7秒になります。
【補足】
点Pは辺ABを秒速1㎝で5秒かけて進むので、辺ABの長さは1×5=5㎝です。また、ABCDは等脚台形なので、辺CDの長さも5㎝です。
それと、直角三角形において、直角をはさむ2辺の長さの比が3:4であれば、いちばん長い辺の比は5と表せることを知っていれば、次の図のように赤い補助線を引くことで辺ABとCDの長さが5㎝となることがすぐ分かるので、点PがAB間を進むのに5÷1=5秒かかることもすぐ求められます。
上の図のような「3辺の比が3:4:5となる直角三角形」のことを知っていれば、辺ABとCDの長さが5㎝となることにすぐ気がつくのですが、知らなくてもちゃんと解けるので、まぁ好きにしてください。
というか、この「3:4:5となる直角三角形」関連の問題は昔からよく出題されるんだけど、なぜか「直角三角形の3辺の比はいつでも3:4:5となる」というとんでもない勘違いをする子がでてきて、「いや、そうじゃなくってさ・・・」と知識を修正する手間がけっこう面倒なので、個人的には「使いこなせそうな子にあっさり教える」程度に留めてます。
(3)
台形ABCDの面積は28㎠なので、三角形ADPの面積がその半分にあたる28÷2=14㎠となるときがいつなのかを求めればOKです。
次の図のように、三角形ADPの面積が14㎠となるときの高さである辺PGの長さを□㎝とおくと、面積を求める式は「10×□÷2=14㎠」と表せるので、□には14×2÷10=2.8㎝があてはまります。
また、さっきの問題で次の図の三角形ABEは辺BEとABの長さの比が4㎝:5㎝=4:5となることが分かったので、ABEと相似の関係であるAPGの辺PGとAPの長さの比も4:5となります。
つまり、辺PGの長さである2.8㎝が比の4にあたるので、比の1は2.8÷4=0.7㎝、そして辺APの長さにあたる比の5は0.7×5=3.5㎝になります。
三角形ADPの面積が2回目に14㎠となるのは、次の図のように点Pが辺CD上へと進み、ADPの高さにあたる辺PHが2.8㎝となったときです。
そのとき、三角形DHPの辺PDはさっきのAPと同じく3.5㎝となるので、CPの長さは5-3.5=1.5㎝になります。
三角形ADPの面積が1回目に14㎠となるのは、次の図のように点Pが辺AB上を頂点Aから3.5㎝進んだときです。
また、点Pは辺AB上を秒速1㎝で進むので、3.5㎝進むのにかかる時間は3.5÷1=3.5秒です。
三角形ADPの面積が2回目に14㎠となるのは、上の図のように点Pが辺CD上をCから1.5㎝進んだときです。
点Pは辺AB上を秒速1㎝、辺BC上を秒速2㎝、そして辺CD上を秒速5㎝で進むので、頂点Aを出発した点PがCから1.5㎝先まで進むのにかかる時間は、5÷1+4÷2+1.5÷5=7.3秒です。
以上から、ウには3.5が、エには7.3があてはまります。
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