09/11
Sun
2011
(1)
次の図のように、平行四辺形の右端にある三角形CEDを切り取って左端にくっつけると、縦16㎝、横31.4㎝の長方形FBCEができます。
また、長方形FBCEはすでに点AとDが接しているので、後は点BとC、点FとEがそれぞれくっつくように紙を丸めて円柱にすれば作業完了です。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
次の図のように、縦16㎝、横31.4㎝の長方形FBCEを丸めて円柱を作ると、円柱の高さは16㎝、そして底面の円の円周は31.4㎝になります。
このとき、底面の円の半径を□㎝とおくと、円周の長さを求める式は「□×2×3.14=31.4㎝」と表せるので、底面の円の半径は31.4÷3.14÷2=5㎝だと分かります。
つまり、上の図の円柱は底面の円の半径が5㎝、高さが16㎝なので、体積は5×5×3.14×16=1256㎤になります。
(2)
次の図のように、平行四辺形ABCDを辺ABが底辺となるように向きを変えてから、左横にある三角形DAGを切り取って右横にくっつけると、横の長さが20㎝の長方形GABHができます。
また、長方形GABHの面積はもとの平行四辺形ABCDの面積(底辺31.4㎝、高さ16㎝)と等しいので、長方形GABHの高さを□㎝とおくと、「31.4×16=20×□」という式ができます。
したがって、長方形GABHの高さは16÷20×31.4=25.12㎝になります。
次の図のように、円柱①と円柱②を並べて比べてみると、この2つの円柱は底面の円周の長さの比が円柱①:円柱②=31.4㎝:20㎝=157:100なので、底面の円の半径の長さの比も円柱①:円柱②=157:100になります。
※ 半径の比と円周の比は、どちらも長さの比なので等しい。
したがって、底面の円の面積比は、円柱①:円柱②=157×157:100×100と表せます。
※ 相似図形の長さの比が□:△なら、面積比は□×□:△×△だから。
また、上の図の2つの円柱の高さの比は、円柱①:円柱②=16㎝:25.12㎝=100:157なので、2つの円柱の底面積と高さの比は、
・円柱①→底面積は「157×157」、高さは100
・円柱②→底面積は「100×100」、高さは157
と表せます。
したがって、「底面積×高さ」を計算してそれぞれの円柱の体積を求める式を表してみると、円柱①は「157×157×100」、そして円柱②は「100×100×157」となります。
その2つの式を次の図のように比の形に表して、約分のように左右の同じ数を消すと、円柱①には「157」が1個、そして円柱②には「100」が1個残るので、2つの円柱の体積比は円柱①:円柱②=157:100になります。
【補足】
円柱②の底面の円の円周は20㎝なので、どう考えても3.14では割り切れません。
つまり、底面の円の半径の長さを求める逆算がややこしそうなので、「円周の長さの比と半径の長さの比は等しい」ことを利用して解いたのですが、パワープレイの好きな人なら、普通に「半径の長さを求める→高さをかけて体積を求める」という解き方でもOKだと思います。
円柱②の底面の円の半径の長さを□㎝とおくと、円周の長さを求める式は「□×2×3.14=20㎝」と表せるので、半径の長さは20÷2÷3.14=3.14分の10㎝と表せます。
また、円柱②の高さは25.12㎝=8×3.14㎝なので、円柱②の体積を求める式は、次の図のように「3.14分の10×3.14分の10×3.14×8×3.14」と表せます。
※ 一見ややこしそうだけど、普通に「底面の半径×底面の半径×3.14×高さ」を計算してるだけ。
上の式の分母にある2個の「3.14」はどちらも約分して消えるので、円柱②の体積は10×10×8=800㎤です。
円柱①の体積は1256㎤なので、2つの円柱の体積比は、円柱①:円柱②=1256㎤:800㎤=157:100となります。
分数の分母や分子に小数が出てきても約分しちゃえばスッキリとした整数になるので、この程度のパワープレイなら十分アリだよなー、と思う今日この頃です。
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