下の図のように、1辺が12㎝の正三角形アの外側に1辺が6㎝の正三角形イがあります。正三角形イを、正三角形アの辺にそって、すべらないように転がして、もとの位置まで1周させます。このとき、次の問いに答えなさい。
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(1)
正三角形イが通る部分を図示しなさい。
(2)
正三角形イが通った部分の面積は何㎠ですか。ただし、円周率は3.14、1辺が6㎝の正三角形の面積は15.59㎠とします。
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(1)
正三角形イがアのまわりを1周するときにできる線は、「小さなおうぎ形」と「大きなおうぎ形」の2種類に分けることができます。
【図1 小さなおうぎ形】
正三角形イがアのまわりを次の図1のように進むとき、半径6㎝で中心角120度の小さなおうぎ形が3個できます。
・ イ①のオレンジ色の点が120度回転→青い線1本目
・ イ②の緑色の点が120度回転→青い線2本目
・ イ③のむらさき色の点が120度回転→青い線3本目
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【図2 大きなおうぎ形】
正三角形イがアのまわりを次の図2のように進むとき、半径6㎝で中心角240度の大きなおうぎ形が3個できます。
・ イ①のオレンジ色の点が240度回転→赤い線1本目
・ イ②の緑色の点が240度回転→赤い線2本目
・ イ③のむらさき色の点が240度回転→赤い線3本目
【図3 青色と赤色の線を合体させてみる】
図1と図2で確認した青色と赤色の線を合体させてみると、次の図3のようになります。
ただし、この図の黄色い6か所の曲線は、正三角形イが通るときにできる線の内側にあるので、すべて取り除いて図をスッキリさせてみます。
【図4 ついに完成】
図3の黄色い6か所の部分を削除すると、次の図のように正三角形イの外側が通った線が完成します。
図の青い3本の曲線は半径6㎝で中心角60度のおうぎ形、そして赤い3本の曲線は半径6㎝で中心角180度のおうぎ形(つまり半円)になっています。
(2)
さっきの図4を参考にして正三角形イが通った部分を色分けてしてみると、次の図5のように、
・ 図の青色→半径6㎝で中心角60度のおうぎ形が3個
・ 図の赤色→半径6㎝で中心角180度のおうぎ形が3個
・ 図の緑色→正三角形イが6個
の3種類に分けることができます。
このうち、青色と赤色のおうぎ形の中心角の合計は60×3+180×3=720度になるので、すべてのおうぎ形を合体させると円が720÷360=2個できることが分かります。
また、正三角形イの面積は1個が15.59㎠と問題文に書いてあるので、6個分の面積もすぐに求められます。
半径6㎝の円2個分の面積は6×6×3.14×2=226.08㎠、正方形イ6個分の面積は15.59×6=93.54㎠なので、正三角形イが通った部分の面積は226.08+93.54=319.62㎠になります。
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