次の図1は、図2の埼玉県章をモデルにしたものです。半円を組み合わせた図形で、ABは6㎝、BCは2㎝です。
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点Pは一定の速さでA→S→B→C→T→Aの順に、点Qは点Pの3分の1の速さでA→T→C→B→S→Aの順に、この図形の周上を動きます。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)
点Pが点Aを出発して点Bに着くまでに10秒かかりました。点Pが点Aを出発して点Aに戻るまでに何秒かかりますか。
(2)
点Pと点Qが同時に点Aを出発したとき、2点が出会うまでに点Qが動いた長さは何㎝ですか。ただし、円周率は3.14とします。
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(1)
3つの半円を次の図のように青、緑、オレンジの3つに色分けし、点Pがそれぞれの半円を通過するのに何秒かかるのかを求めてみます。
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次の図の青い半円は直径6㎝、緑色の半円は直径2㎝なので、緑色の半円の直径は青い半円の直径の2÷6=3分の1倍です。
直径が3分の1倍なら孤の長さも3分の1倍のはずなので、点Pが緑色の孤を通過する時間は、青色の孤を通過する時間の3分の1になります。
点Pが青色の孤を通過するのにかかる時間は10秒なので、緑色の孤を通過するのにかかる時間は10÷3=3分の10秒です。
次の図のオレンジ色の半円の直径は緑色の半円の直径の8÷2=4倍なので、オレンジ色の孤は緑色の孤の長さの4倍になります。
点Pは緑色の孤を3分の10秒かけて通過するので、オレンジ色の孤を通過するのにかかる時間は3分の10×4=3分の40秒になります。
つまり、点Pは青色の孤を10秒、緑色の孤を3分の10秒、そしてオレンジ色の孤を3分の40秒かけて通過するので、点Aを出発して再び点Aに戻るまでに10+3分の10+3分の40=3分の80秒かかります。
(2)
点Qの進む速さは点Pの3分の1なので、2つの点の速さの比はP:Q=1:3分の1=3:1です。
つまり次の図のように、2つの点が同じ時間に進む距離の比もP:Q=3:1になるので、2つの点がAを出発してから出会うまでに進む距離は、点Pがコース全体の4分の3、そして点Qはコース全体の4分の1になるはずです(比例配分)。
コース全体は直径2㎝、6㎝、8㎝の半円の孤の長さを合計すれば求められるので、(2+6+8)×3.14÷2=8×3.14㎝です。
点Qが動いた長さはその4分の1にあたるので、答えは8×3.14÷4=2×3.14=6.28㎝になります。
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