次の図のように、2枚の同じ大きさの正方形の色紙が平らな机の上で重なっています。この重なっている部分に針をさして、上の黄色い色紙だけをその針を中心に回して上の色紙が下の色紙にぴったりと重なるようにしたいと思います。
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解答用紙の図に、針をさす点Pをコンパス、定規を使って正確にかきなさい。また、その作図した点Pの近くに記号「P」を書きなさい。ただし、作図に用いた線は消さずに残しておくこと。
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次の図のように、点CがDの位置へ、点AがBの位置へ戻れば、2つの紙はピタッと重なるので、定規とコンパスを使って回転の中心点を探してみます。
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次の図の点AとBを中心にして、辺ABの長さを半径とする円をコンパスでかいてみると、2つの円が2か所で交わるので、その2つの交点をそれぞれE、Fとします。
次の図の点Eは円の中心であるA、Bのどちらからも距離が等しい(辺AEとBEはどちらも円の半径)ので、点Eはおうぎ形EABの中心となることが分かります。
つまり、針を点Eにさして黄色い紙をクルッと回転させれば、点AはBの位置へ移動します。
また、次の図のように点EとFを直線で結ぶと、その線上はどこでも点AとBから等距離になるので、赤い線の上で適当な場所を見つけて針をさし、黄色い紙をクルッと回転させると点AはBの位置に戻ります。
緑色の点CとDについても、さっきと同じように辺CDの長さを半径とする円を2つかき、次の図のようにその交点を結んで赤い辺GHをかきこんでみます。
辺GHの線上であれば、どこでも点CとDからの距離が等しいので、たとえば下の図の点Hに針をさして黄色い紙を回転させると、点CはDの位置へ移動します。
ここまでの作業で引いた赤い2本の点線を延長すると、次の図の点Pの位置で交わるので、そこに針をさして紙を反時計回りに回転させれば、点CはDの位置へ、そして点EはFの位置へと移動して紙がピタッと重なります。
作図のときに残す線としては、
・円の交点を見つけたことが分かる曲線
・それぞれの円の交点を結んで延長させた直線
・点AとB、点CとDをそれぞれ結んだ直線(円の半径)
などがあげられます。
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