1辺の長さが10㎝の立方体の展開図があります。次の各問いに答えなさい。ただし、円周率は3.14とします。
(1)
次の図1のような展開図のまわりを、半径5㎝の円をすべることなく1周させたとき、円の通過する部分の面積は何㎠ですか。
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(2)
次の図2のような展開図のまわりを、(1)と同じように半径5㎝の円を1周させたとき、円の通過する部分の面積は(1)より何㎠違いますか。ただし、同じである場合は0㎠と答えなさい。
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(1)
半径5㎝の円が次の図のように立方体の展開図の外側をカーブするときは、緑色の部分のような半径10㎝、中心角90度のおうぎ形ができます。
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また、次の図の黄色い2か所を円が通ることはできないので、通過する部分の面積を求めるときには除外する必要があります。
展開図のまわりを円が1周したときの様子を図に表すと次のようになるので、通過した部分の面積を求めるには、
① 緑色のおうぎ形6個分の面積を求める
② 青い正方形12個分の面積を求める
③ 黄色い2か所の面積を求める
④ ①と②の合計から③を引く
という流れで計算すればOKです。
上の図の緑色のおうぎ形6個分の面積は10×10×3.14×4分の1×6=471㎠、そして青い正方形12個分の面積は10×10×12=1200㎠です。
また、黄色い部分1か所あたりの面積は、次の図のように「1辺5㎝の正方形の面積」から「半径5㎝、中心角90度のおうぎ形の面積」を引けば求められるので、
・1辺5㎝の正方形の面積→5×5=25㎠
・半径5㎝、中心角90度のおうぎ形の面積→5×5×3.14×4分の1=19.625㎠
・黄色い部分1か所あたりの面積→25-19.625=5.375㎠
となることから、黄色い2か所の面積は5.375×2=10.75㎠になります。
以上から、円が通過した部分の面積は471+1200-10.75=1660.25㎠です。
(2)
さっきの問題と同じように、展開図のまわりを半径5㎝の円が1周する様子を図に表してみると次のようになるので、通過した部分の面積を求めるには、
① 緑色のおうぎ形8個分の面積を求める
② 青い正方形10個分の面積を求める
③ 黄色い4か所の面積を求める
④ ①と②の合計から③を引く
という流れで計算すればOKです。
上の図の緑色のおうぎ形8個分(つまり円2個)の面積は10×10×3.14×2=628㎠、そして青い正方形10個分の面積は10×10×10=1000㎠です。
また、黄色い4か所の面積の合計は5.375×4=21.5㎠なので、上の図で円が通過した部分の面積は628+1000-21.5=1606.5㎠です。
以上から、円の通過する部分の面積の差は1660.25-1606.5=53.75㎠になります。
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