次の図は、点Oを中心とする半径6㎝の円で、直径ABとCDは直角に交わっています。点PはAを出発して毎秒3㎝の速さで、AとOの間を休みなく往復します。点QはBを出発して毎秒2㎝の速さで、BとOの間を休みなく往復します。またPとQは同時に出発します。
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(1)
PとQが出発してから5秒後の三角形CPQの面積は( ア )㎠です。また、次に同じ面積になるのは出発してから( イ )秒後です。
(2)
PとQが出発してから116秒後の三角形CPQの面積は( )㎠です。
(3)
円から三角形CPQを除いた部分の面積が107.04㎠となるときがあります。6回目にこの面積となるのはPとQが出発してから( )秒後です。
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(1)
まずはスタートから5秒後の点PとQの位置を確認しておくと、それぞれ次のようになります。
・P→3×5=15㎝進む。15÷6=2余り3なので、AO間を1往復した後、Aから右へ3㎝進んだ。
・Q→2×5=10㎝進む。10-6=4㎝なので、OからBへ向けて4㎝進んだ。
そのときの三角形CPQは、次の図のように底辺が3+4=7㎝、高さは6㎝になるので、面積は7×6÷2=21㎠になります。
また、毎秒3㎝で進む点PがPO間の3㎝を往復するのにかかる時間は3×2÷3=2秒、そして毎秒2㎝で進む点QがQB間の2㎝を往復するのにかかる時間も2×2÷2=2秒なので、スタートから5+2=7秒後には、次の図のように点PとQがどちらも5秒後のときとまったく同じ位置に来ています。
以上から、アには21が、そしてイには7があてはまります。
(2)
まずはスタートから116秒後の点PとQの位置を確認しておくと、それぞれ次のようになります。
・P→3×116=348㎝進む。348÷6=58なので、AO間をちょうど58÷2=29往復してAに着いた。
・Q→2×116=232㎝進む。232÷6=38余り4なので、BO間を38÷2=19往復してBに着いた後、さらにOへ向けて4㎝進んだ。
つまり、そのときの三角形CPQは次のように、底辺が6+2=8㎝、高さが6㎝になるので、面積は8×6÷2=24㎠になります。
(3)
点Pは12÷3=4秒おきにAへ戻り、点Qは12÷2=6秒ごとにBへ戻るので、4と6の最小公倍数である12秒間の中で条件にあてはまるときが何回あるのかをまずは調べてみます。
円の面積は6×6×3.14=113.04㎠なので、問題文の条件に合うのは、三角形CPQの面積が113.04-107.04=6㎠のときです。
三角形CPQの底辺を□㎝とおくと、面積が6㎠のときは□×6÷2=6㎠という式がおけるので、底辺は6×2÷6=2㎝となります。
スタートのとき、三角形CPQの底辺(つまりABの長さ)は6×2=12㎝で、それが1秒ごとに3+2=5㎝ずつ縮まっていくので、底辺が初めて2㎝になるのはスタートから(12-2)÷5=2秒後です。
この後、点PとQはそれぞれ6×2=12㎝進むごとに上の図の位置へと戻ってきます。
スタートから12秒間のうち、点Pが上の図のようにOの位置へ来るのは6÷3=2秒後、6×3÷3=6秒後、6×5÷3=10秒後の3回です。
※ Aを出発した点Pが、AO間を片道1本、3本、5本分進んだとき。
また、12秒間で点Qが上の図の位置にくるのは、4÷2=2秒後、8÷2=4秒後、16÷2=8秒後、20÷2=10秒後の4回です。
つまり、スタートから12秒間の中で点PとQがどちらも上の図と同じ位置にくるのは、2秒後と10秒後の2回であることが分かります。
次の図のように、スタートから6回目は12秒ずつ区切ったグループの3つ目にある「10秒」のところなので、答えは12×2+10=34秒後になります。
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