次の図は、1辺の長さが6㎝、9㎝、10㎝である正方形を辺が重なるように組み合わせたもので、それぞれの正方形をABCD、DEFG、FHIJとします(DとFは、2つの正方形の頂点が重なっています)。また、AHとBIの交点をP、AHとEGの交点をQとします。このとき、次の問いに答えなさい。
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(1) AP:PHを求めなさい。
(2) AQ:QHを求めなさい。
(3) AP:PQ:QHを求めなさい。
(4) 三角形IPQの面積を求めなさい。
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(1)
次の図の三角形ABPとHIPは8の字相似になっています。
辺ABとIHの長さの比は6㎝:9㎝=2:3なので、AP:PHも2:3になります。
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(2)
次の図の三角形AQGとHQEは8の字相似になっています。
辺AGの長さは6+10=16㎝、そして辺EHの長さは10+9=19㎝なので、AQとQHの長さの比も16:19になります。
(3)
さっきの問題でAP:PH=2:3、AQ:QH=16:19であることが分かりました。
ただ、「AP+PH」と「AQ+QH」はどちらもAHだから比の合計は同じになるはずなのに、実際には「2+3=5」と「16+19=35」のように合計がそろっていません。
そこで次の図のように、APとPHの比を7倍して、比の合計を35にそろえてみます。
上の図から、APの長さは14、QHの長さは19、そしてPQの長さはAQ-AP=16-14=2と表せることが分かったので、AP:PQ:QH=14:2:19になります。
(4)
次の図の三角形ABPとHIPの高さの合計は6+10+9=25㎝なので、それを2:3に比例配分すればそれぞれの三角形の高さが求められます。
三角形HIPの高さは25×(5分の3)=15㎝、底辺は9㎝なので、面積は9×15÷2=67.5㎠になります。
次の図の三角形IPQとIQHは底辺の比が2:19で高さが等しいので、面積比は底辺比と同じく2:19になります。
また、この2つの三角形の面積は合わせて67.5㎠なので、それを2:19に比例配分すればそれぞれの三角形の面積が求められます。
以上から、三角形IPQの面積は67.5×(21分の19)=7分の45㎠になります。
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