図1のように、同じ形の直角二等辺三角形が2つあります。右下の三角形が、3秒間に2㎝ずつ一定の速さで矢印の方向に移動します。途中で図2のようになり、図3の位置で止まりました。
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(1) 三角形が止まるのは、移動を始めてから何秒後ですか。
(2) 図2でアとウの面積が等しくなるのは、移動を始めてから何秒後ですか。
(3) 図2でアとイの面積が等しくなるとき、緑色の線で囲まれた図形の面積は何㎠ですか。
(4) 図2で緑色の線の長さが102㎝になるのは、移動を始めてから何秒後ですか。
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(1)
次の図のオレンジ色の三角形がスタート地点からゴールの位置まで進むためには、真上へ向けて24㎝進む必要があります。
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オレンジ色の三角形は3秒間で2㎝ずつ進むので、24㎝進むのにかかる時間を□秒とおくと、3秒:2㎝=□秒:24㎝という比例式ができます。
したがって、オレンジ色の三角形が止まるまでにかかる時間は、3×24÷2=36秒になります。
(2)
アとウの面積を等しくするためには、次の図のように三角形ABCをスタートの位置から真上へ24÷2=12㎝動かして、アとウを合同にすればOKです。
さっきの問題で三角形ABCが24㎝進むのに36秒かかることが分かったので、上の図の三角形ABCが12㎝進むのはスタートしてから36÷2=18秒後になります。
(3)
次の図の三角形アの面積を求める式は「DE×AE÷2」、そして平行四辺形イの面積を求める式は「DE×EC」と表すことができます。
アの面積を求める式には「÷2」があるので、2つの式の答えを同じにするためには、下の図のようにAEの長さをECの2倍にする必要があります。
※ アの面積→DE×②÷2=DE×① イの面積→DE×①
上の図のAEとECの長さは、それぞれ比例配分を利用して次のように求められます。
・AEの長さ→24×(3分の2)=16㎝
・ECの長さ→24×(3分の1)=8㎝
このとき、下の図の三角形ABCと三角形ADEは相似なので、どちらの三角形も底辺と高さの比は18㎝:24㎝=3:4になっています。
つまり辺DEの長さを□㎝とおくと、3:4=□㎝:16㎝という比例式ができるので、辺DEの長さは3×16÷4=12㎝になります。
これまでに分かった長さを利用して下の図全体の面積を求めてみると・・・
・三角形ADE→底辺12㎝で高さ16㎝なので、12×16÷2=96㎠
・長方形GBCE→たて8㎝で横18㎝なので、8×18=144㎠
・三角形FHB→三角形ADEと同じく96㎠
となるので、緑色の線に囲まれた図形の面積は96×2+144=336㎠になります。
(4)
三角形ABCが真上へ向けて出発するとき、次の図の緑色の線の長さ(つまり長方形の周囲の長さ)は、(24+18)×2=84㎝になっています。
この後、三角形ABCは真上へ向けて3秒間に2㎝の割合で進んでいきます。
三角形ABCが真上へ向けてスタートしてから3秒後、図形全体を囲む緑色の線は次の図のようになっています。
下の図はさっきの長方形のときに比べて、
・横の長さは赤い線の分だけ短くなった。
・短い斜めの線(辺ADと辺FG)が増えた。
のですが、この図だけでは赤い線や斜めの線が何㎝なのか分からないので、相似を利用してそれぞれの長さを求めてみます。
次の図の三角形ABCは、辺の長さの比が短い順に18㎝:24㎝:30㎝=3:4:5になっています。
下の2つの三角形は相似なので、三角形ADEも辺の長さの比が短い順に3:4:5になっているはずです。
上の図の三角形ADEを見てみると、辺AEの長さである2㎝が比の④にあたるので、比の①は2÷④=0.5㎝になります。
このとき、辺DEの長さは比の③なので0.5×③=1.5㎝、そして辺ADの長さは比の⑤なので0.5×⑤=2.5㎝だと分かります。
つまり次の図のように、スタートしてから3秒後の図形全体の周りの長さは、長方形だったときに比べて、
・辺ADと辺FGが加わるので、2.5×2=5㎝増える。
・辺DEと辺BGがなくなるので、1.5×2=3㎝減る。
ので、結局は周りの長さが5-3=2㎝増えることになります。
スタートのときの長方形の周りの長さは84㎝なので、それを102㎝にするためには102-84=18㎝増やせばOKです。
三角形ABCが真上へ動くにつれて、周りの長さは3秒ごとに2㎝ずつ増えていきます。
周りの長さが18㎝増えるのにかかる時間を□秒とおくと、3秒:2㎝=□秒:18㎝という比例式ができます。
したがって、答えは3×18÷2=27秒後になります。
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