けんじ君は、ボールペンをまとめて買うことにしました。1本の値段は、50本目までは96円、51本目から100本目までは95円、101本目からは85円です。たとえば、105本買うと、9975円になります。次の問いに答えなさい。
(1) 175本買うと、1本あたり何円になりますか。
(2) 何本買うと、1本あたり87円になりますか。
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(1)
とりあえず答えを出すだけでOKなら、
・1~50本目まで(50本)→96×50=4800円
・51~100本目まで(50本)→95×50=4750円
・101~175本目まで(75本)→85×75=6375円
なので、1本あたりの値段は(4800+4750+6375)÷175=91円で終わりです。
ただ、そのやり方しか使えないと次の問題で困っちゃうので、面積図を利用して平均の値段を求めてみます。
最初の50本は1本あたり96円、次の50本は1本あたり95円なので、1~100本目までの平均価格は(96+95)÷2=95.5円です。
※ どちらも本数が同じ50本なので、「÷2」で平均価格が分かる。
つまり、「1本95.5円のボールペン100本」と「1本85円のボールペン75本」の平均価格を求めればOKなので、次のような面積図を利用して答えを求めてみます。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
上の図のアがイへ流れ込むことによって全体の高さが等しくなるので、そのときの高さ(図の赤い線)が全体の平均価格を表しています。
また、上の図の長方形アとイの面積比は等しく、横の長さの比はア:イ=100本:75本=4:3なので、アとイの高さの比はその逆比である3:4になります。
※ アとイの面積を等しくするには、横の長さをたての長さの逆比にすればOK。
つまり、上の図の3+4=7(アとイの高さの比の合計)が、100本と75本の平均価格の差である95.5-85=10.5円にあたるので、高さの比の1は10.5÷7=1.5円です。
平均価格は、85円よりも比の4だけ高いので、答えは85+1.5×4=91円になります。
また、95.5円よりも比の3だけ低いことから、95.5-1.5×3=91円と求めてもOKです。
(2)
1~100本目までの平均価格が95.5円であることは変わりないので、「1本95.5円のボールペン100本」と「1本85円のボールペン□本」の平均価格が87円となる次のような面積図を利用して答えを求めます。
全体の平均価格は87円なので、上の図のアの高さは95.5-87=8.5円、イの高さは87-85=2円です。
つまり、長方形アとイの高さの比は8.5円:2円=17:4なので、アとイの横の長さの比はその逆比である4:17になります。
上の図の100本:□本=4:17のとき、□には100×17÷4=425本があてはまるので、平均価格が87円になるまでに買ったボールペンの本数は、全部で100+425=525本になります。
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