ある水泳大会において、100m自由形の予選通過タイムを決めて実施したところ、75%の選手が予選を通過しました。通過した選手の平均タイムは予選通過タイムより4秒早く、通過しなかった選手の平均タイムは予選通過タイムより2秒遅く、全体の選手の平均タイムは56.8秒でした。予選通過タイムは何秒ですか。
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予選通過者は全体の75%なので、予選不通過者の割合は100-75=25%です。
したがって、予選通過者と不通過者の人数の比は、通過者:不通過者=75:25=3:1になります。
次に予選通過者と不通過者のタイムを面積図に表してみると、下の図のようになります。予選通過者はタイムが早い(少ない)のでたてを短く、不通過者はタイムが遅い(多い)のでたてを長くしています。
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面積図の平均というのは、大まかに言えば「高さをならす(そろえる)」作業のことなので、上の図の右側にあるオレンジ色よりも高い部分を粉々にしてから、左側にあるへこんだ部分にスコップでうめてあげればOKです。
つまり、次の図のようにイの部分をアに移せば高さがそろって平均になるのですが、アとイの底辺の比はア:イ=3:1なので、高さの比はその逆比である1:3になります。
※ アとイは面積が同じだから、「底辺×高さ」の答えも同じはず。
次に、予選通過タイムを境目にした面積図を考えてみると、下の図のように予選通過者の平均タイムはそのラインよりも4秒早く、不通過者の平均タイムは逆に2秒遅くなっています。
また、アとイの高さの合計が2+4=6秒になっていることも大切なポイントです。
最後に、平均タイムと予選通過タイムのラインを引いた面積図を、次のように1つに重ね合わせてみると、アとイの高さは比の合計が③+①=④、そして時間の合計は2+4=6秒になっていることが分かります。
つまり、赤い比の④が6秒にあたるので、比の①は6÷④=1.5秒になります。
予選通過者の平均タイム(青い長方形のたて)は全体の平均よりも比の①だけ早いので、56.8-1.5=55.3秒です。
そして、予選通過タイムはそれよりも4秒遅いので、55.3+4=59.3秒になります。
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