図のように、おうぎ形OADの周上に点B、Cがあります。
・おうぎ形OBCの面積は、おうぎ形OABの面積の3倍です。
・おうぎ形OACの周りの長さと、おうぎ形OBDの周りの長さは等しいです。
・おうぎ形OBCの周りの長さと、おうぎ形OABの周りの長さの差は3.14㎝です。
次の問いに答えなさい。ただし、円周率は3.14とします。
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(1) アの角度を求めなさい。
(2) おうぎ形OADの半径の長さを求めなさい。
(3) 色がぬられた部分の面積を求めなさい。
【補足】すべて求め方も含めて答える問題です。
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(1)
おうぎ形OBCの面積がおうぎ形OABの面積の3倍なので、孤BCの長さは孤ABの長さの3倍です。
また、おうぎ形OACの周りの長さとおうぎ形OBDの周りの長さが等しいということは・・・
・孤ABと孤BCの長さの和は、孤BCと孤CDの長さの和と等しい。
・つまり、孤ABと孤CDの長さも等しい。
ことが分かるので、次の図のように孤ABの長さを①とおくと、孤BCの長さは③、そして孤CDの長さは①と表せます。
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このとき、角AODの大きさである90度が比の①+③+①=⑤にあたるので、比の①にあたる角の大きさは90÷⑤=18度、そして角BOCの大きさは比の③なので18×③=54度になります(次の図)。
また次の図のように、三角形OBCは辺OBと辺OCの長さが等しい(どちらもおうぎ形の半径)二等辺三角形なので、角OBCと角OCBの大きさは同じです。
以上から、求める角アの大きさは(180-54)÷2=63度になります。
(2)
まずは次の図を使って孤ADの長さを求めてみます。
おうぎ形OABとおうぎ形OBCの半径はどちらも同じ長さなので、周りの長さの差である3.14㎝は、上の図の孤BCと孤ABの長さの差にあたります。
つまり、比の③と比の①の差である②が3.14㎝にあたるので、比の①は3.14÷2=1.57㎝、そして孤ADの長さにあたる比の⑤は1.57×5=7.85㎝になります。
おうぎ形OADの半径を□㎝とおくと、□×2×3.14÷4=7.85㎝なので、□は7.85×4÷3.14÷2=5㎝になります。
(3)
まずは次の図の三角形BEOと三角形OCFの関係に注目してみます。
次の図のように、三角形BEOは角BEO=90度、角BOE=18度、角EBO=180-(90+18)=72度で、辺OBはおうぎ形の半径です。
また、三角形OCFは角OFC=90度、角COF=18+54=72度、角OCF=180-(90+72)=18度で、辺OCはおうぎ形の半径です。
つまり三角形BEOと三角形OCFは合同なので、次の図のア+イとウ+エの面積は等しいことが分かります。
また、ア+イとイ+ウが等しいということは、アとウが等しいことでもあるので、アとエの面積を求めるときに、次の図のようにアの部分をウに移して、ウとエ(つまりおうぎ形OBC)の面積を求めてもOKです。
※ ここからは分数が出てくるので、求め方を画像に変換します。
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