次の図の点Qは四角形ABCDの対角線ACの上にあり、AQとQCの長さの比は4:5です。点Rは四角形ABCDの対角線BDの上にあり、BRとRDの長さの比は3:1です。点AとBを結んで伸ばし、点CとDを結んで伸ばしたとき、交わったところを点Pとします。このとき、3つの点P、Q、Rは一直線に並びました。
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(1) イの角の大きさを求めなさい。
(2) 三角形PARの面積は三角形PADの面積の何倍でしょうか。
(3) 三角形PCRの面積は三角形PADの面積の何倍でしょうか。
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(1)
次の図の直角三角形BEDは、角EBDが21度、角BEDが90度、角EDAが31度なので、角イ以外の内角の和は21+90+31=142度です。
三角形の内角の和は180度なので、角イの大きさは180-142=38度になります。
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(2)
次の図の赤い辺EDとARは平行なので、角EDRとARBの大きさは同じ(同位角の関係)です。
また、辺BRとRDの長さの比は3:1なので、辺BDの長さは3+1=4と表せます。
次の図のように、三角形ABRとEBDを横に並べて比べてみると、この2つの三角形はすべての内角が等しいので相似の関係にあることが分かります。
この2つの三角形は、辺BRとBDの長さの比が3:4なので、辺ARとEDの長さの比も3:4になります。
次の図の三角形PARとPADは、それぞれの底辺をPAとすると、高さはARとEDになります。
つまり、この2つの三角形は底辺が共通で高さの比がAR:ED=3:4なので、面積の比は高さの比と同じく3:4になります。
三角形PARの面積を3とするとPADの面積は4にあたるので、PARの面積はPADの面積の3÷4=4分の3倍になります。
(3)
次の図の三角形PARとPCRは、底辺をどちらもPRとすると、高さの比はAQ:QC=4:5になるので、面積比は高さの比と同じくPAR:PCR=4:5になります。
さっきの問題で三角形PARとPADの面積比が3:4になることが分かったので、次の図のように三角形PARとPCRの面積比と合わせて連比を求めると、PADとPCRの面積比は16:15と表せることが分かります。
三角形PADの面積は16、PCRの面積は15なので、PCRの面積はPADの15÷16=16分の15倍になります。
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