次の図1のように2つの直角三角形ABCとACDを組み合わせてできた四角形ABCDについて、次の問いに答えなさい。ただし、必要であれば、図1を4つ組み合わせた図2を用いなさい。
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【補足】
・辺ABと辺BCの長さの合計は8.5㎝です。
・辺CDは辺DAよりも1.5㎝長いです。
・辺ABは辺BCよりも短いです。
(1) 三角形ABCの面積を求めなさい。
(2) 四角形ABCDの面積を求めなさい。
(3) ABの長さを求めなさい。ただし、AB、BCのどちらかの長さは整数になります。
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(1)
次の図の正方形アイウエの一辺の長さは、三角形ABCの辺ABと辺BCの和と等しいので8.5㎝になります。
また、緑色の正方形クオカキの一辺の長さは三角形ABCの辺ACと等しいので6.5㎝です。
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上の図の正方形アイウエの面積は8.5×8.5=72.25㎠、そして緑色の正方形クオカキの面積は6.5×6.5=42.25㎠なので、その差は72.25-42.25=30㎠です。
その30㎠は上の図の4すみにある青い4個の三角形の面積なので、1個分の面積(つまり三角形ABCの面積)は30÷4=7.5㎠になります。
(2)
次の図の黄色い正方形ケコサシの一辺の長さは、三角形ACDの辺CDと辺DAの差にあたるので1.5㎝だと分かります。
したがって、正方形ケコサシの面積は1.5×1.5=2.25㎠になります。
正方形クオカキの面積は42.25㎠なので、黄色い正方形ケコサシとの面積の差は42.25-2.25=40㎠になります。
その40㎠は上の図にある緑色の三角形4個分の面積にあたるので、1個分の面積(つまり三角形ACDの面積)は40÷4=10㎠です。
つまり次の図のように、三角形ABCの面積は7.5㎠、そして三角形ACDの面積は10㎠なので、四角形ABCDの面積は7.5+10=17.5㎠になります。
(3)
三角形ABCの辺ABの長さを□㎝、辺BCの長さを△㎝とおくと、面積を求める式は□×△÷2=7.5㎠と表せるので、□×△の答えは7.5×2=15となります。
この□と△にあてはまる数には、
・□は△より小さい
・□と△のどちらかは整数である
・□と△の合計は8.5である
という3つの条件があるので、整数となる数は8以下、そしてもう一方の数は小数第一位が5となる数であることが分かります。
【補足】
次の「(整数ア)+(イ.ウ)=8.5」の筆算を表した図を見れば分かるように、答えの小数第一位にある5は「イ.ウ」のウがそのまま来るので、「イ.ウ」は「イ.5」と表せます。
(整数ア)×(イ.5)=15という式は、15÷(整数ア)=(イ.5)と書き換えることができます。
その割り算の式の(整数ア)には8以下の整数があてはまるのですが、その中で15を割ったときの商の小数第一位が5となるのは、「15÷2=7.5」、「15÷6=2.5」のときです。
つまり、(整数ア)の候補は「2」と「6」の2通りが考えられるのですが、
・(整数ア)が2のとき、(イ.5)は7.5。その2つの数の和は2+7.5=9.5
・(整数ア)が6のとき、(イ.5)は2.5。その2つの数の和は6+2.5=8.5
となることから、3つの条件のうちの1つである「2つの数の和は8.5」を満たしているのは6と2.5の組み合わせのときであることが分かります。
また、辺ABの長さは辺BCよりも短いので、辺ABの長さは2.5㎝になります。
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