次の図のように、半径10㎝で中心角60度のおうぎ形に正方形がすきまなく入っています。円周率を3.14として、この図形で色がぬられた部分の面積を求めなさい。ただし、答えは四捨五入して、小数第2位まで求めなさい。
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大まかに言うと、次の図のおうぎ形OABから緑色の二等辺三角形OABの面積を引くと、オレンジ色の部分の面積だけが残ります。
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下の図の三角形OCDは、辺OCとODの長さが等しく、角COD=60度なので、二等辺ではなく正三角形になっています。
したがって、正方形の一辺である辺CDの長さは辺OCやODと等しいことが分かります。
下の図の辺ACはCDと同じく正方形の一辺であり、辺COと長さが等しいので、三角形COAは二等辺三角形になっています。
また、角ACDは90度、角OCDは60度なので、角ACOの大きさは90+60=150度になります。
したがって、下の図の角CAOと角COAの大きさは、それぞれ(180-150)÷2=15度であることが分かります。
下の図の三角形DOBはCOAと左右対称なので、角DOBの大きさは15度です。
したがって、おうぎ形OABの中心角となる角AOBの大きさは、60-15×2=30度になります。
まずは下の図のおうぎ形OABの面積を求めてみると、このおうぎ形は半径が10㎝で中心角が30度なので、面積は10×10×3.14÷12=26.166・・・となり、その小数第3位を四捨五入すると26.17㎠になります。
次は下の図の二等辺三角形OABの面積を求めてみます。
下の図の頂点Bから辺AOに向かって赤い垂線をピシッと引くと直角三角形OBFができます。
この三角形は、角BOFが30度、角OFBが90度なので、角OBFの大きさは180-(30+90)=60度になります。
このとき、上の図の三角形OBFは正三角形を縦にスパッと半分に切った形になっているので、辺BFの長さは辺OBの半分である5㎝になります。
つまり、二等辺三角形OBAは底辺をAOの10㎝とすると高さはBFの5㎝になるので、その面積は10×5÷2=25㎠になります。
以上から、次の図のおうぎ形OABの面積(緑+オレンジ)は26.17㎠、そして緑色の三角形OABの面積は25㎠であることが分かったので、オレンジ色の部分の面積は26.17-25=1.17㎠になります。
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