1マス2㎝の方眼用紙に次の図の青い部分のように「S」という文字を書いて切り取ります。この図形をABを軸として回転させたときにできる立体の体積を求めなさい。ただし、底面が同じで高さが等しい円柱と円すいの体積の比は3:1です。また、計算を簡単にするために円周率は3で計算しなさい。(計算・やり方をしっかりと書きなさい)
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ABを軸としてできる立体の体積を、次の図の青色、オレンジ色、緑色の3か所に分けてそれぞれ求めてみます。
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【その1 青い部分を回転させてできる立体の体積を求める】
下の図1の軸ABを回転させると、底面の直径が8㎝(半径は4㎝)で高さは4㎝の円すいができ、その体積は4×4×3×4÷3=64㎤になります。
同じように図2の軸ABを回転させると、底面の直径が4㎝(半径は2㎝)で高さは2㎝の円すいができ、その体積は2×2×3×2÷3=8㎤になります。
その2つの体積の差である64-8=56㎤が、青い部分を回転させてできる立体(円すい台)の体積にあたります。
【その2 オレンジ色の部分を回転させてできる立体の体積を求める】
下の図3の軸ABを回転させると、底面の直径が8㎝(半径は4㎝)で高さは2㎝の円柱ができ、その体積は4×4×3×2=96㎤になります。
同じように図4の軸ABを回転させると、底面の直径が4㎝(半径は2㎝)で高さは2㎝の円柱ができ、その体積は2×2×3×2=24㎤になります。
その2つの体積の差である96-24=72㎤が、オレンジ色の部分を回転させてできる立体(ドーナツみたいな形)の体積にあたります。
【その3 緑色の部分を回転させてできる立体の体積を求める】
下の図5の軸ABを回転させると、底面の直径が8㎝(半径は4㎝)で高さは2㎝の円柱ができ、その体積はさっきの図3のときと同じく96㎤になります。
ここまでの流れをまとめると、下の図のように青い2か所の体積はそれぞれ56㎤、オレンジ色の2か所の体積はそれぞれ72㎤、そして緑色の部分の体積は96㎤となっています。
以上から、軸ABを回転させてできる立体の体積は56×2+72×2+96=352㎤になります。
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