次の図の四角形ABCDは平行四辺形です。辺AD上に点E、Fがあり、BEとCFの延長線の交点をPとします。三角形PAB、三角形PCD、三角形EFCの面積は、それぞれ4㎠、9㎠、5㎠です。
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(1)
平行四辺形ABCDの面積を求めなさい。
(2)
三角形PEFの面積を求めなさい。
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(1)
************ 予備知識の確認 *************
次の図のように、台形ABCDへ対角線を2本引くと、台形の内部は4つの三角形に分かれます。
この図の三角形ABC(ア+イ)と三角形DBC(ウ+イ)は、どちらも底辺がBCで高さも等しいので面積は同じです。
つまり、ア+イ=ウ+イなので、ア=ウとなる(対角線を引いた台形の両脇にある三角形の面積は等しい)ことが分かります。
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************ ここから本題 *************
次の図のように、辺ABとDCのどちらにも平行な線PQを引くと、辺ABとPRも平行なので、PABRは台形になります。
「対角線を引いた台形の両脇にある三角形の面積は等しい」ので、三角形PAEとBREの面積は同じであり、しかも三角形PAB=PAE+ABEの面積は4㎠なので、この図の三角形ABEとBREの面積の合計も4㎠になります。
※ つまり、三角形ABRの面積は4㎠となる。
次の図のPRCDも辺PRとDCが平行なので台形です。
また、三角形PFDとCFRの面積は同じであり、しかも三角形PCD=PFD+DCFの面積は9㎠なので、この図の三角形DCFとCFRの面積の合計も9㎠になります。
※ つまり、三角形DCRの面積は9㎠となる。
つまり次の図のように、三角形ABRの面積は4㎠、DCRの面積は9㎠なので、その2つの面積の合計は4+9=13㎠です。
また、三角形ABRとDCRの面積の合計は平行四辺形ABCDのちょうど半分にあたるので、平行四辺形ABCDの面積は13×2=26㎠になります。
(2)
次の図の三角形AEBとEFCとFDCの3つを合わせると、ちょうど平行四辺形ABCDの半分の面積と等しくなるので、この3つの三角形の面積は合わせて26÷2=13㎠です。
また、三角形EFCの面積は5㎠なので、三角形AEBとFDCの面積の合計は13-5=8㎠になります。
さらに、この3つの三角形はどれも高さが同じで、面積比と底辺の長さの比が等しくなるので、「辺AE+FD」と「辺EF」の長さの比は8㎠:5㎠=8:5となります。
次の図の三角形PABとPCDの面積の合計は4+9=13㎠、そして三角形AEBとFDCの面積の合計は8㎠なので、三角形PAEとPFDの面積は合わせて13-8=5㎠です。
次の図の三角形PAEとPEFとPFDはどれも高さが同じなので、面積比が底辺比と等しくなります。
また、「辺AE+FD」と「辺EF」の長さの比が8:5であることも分かっているので、「三角形PAE+PFD」と「三角形PEF」の面積比も8:5になります。
上の図の三角形PEFの面積を□㎠とおくと、8:5=5㎠:□㎠という比例式ができるので、PEFの面積は5×5÷8=3.125㎠になります。
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