川にそって川上町と下田町があり、川上町は下田町より18㎞上流にあります。川の流れの速さは一定で2せきの船A、Bの静水時の速さはそれぞれ毎時10.5㎞と9.5㎞です。2せきの船A、Bが7時に川上町を出発して下田町に向かいました。Aは、下田町に着いて何分か停まった後、川上町へ向かい、11時20分に川上町に到着しました。Bは、途中まではエンジンを止めて川の流れにまかせて下り、その後はエンジンをかけて下田町に向かいました。
下のグラフは、Bが川上町を出発してからの様子を表したものです。ただし、横軸は時刻、縦軸は川上町からの距離を表しています。次の問いに答えなさい。
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(1)
この川の流れの速さは毎時何㎞ですか。
(2)
Aが川上町と下田町を往復する様子をグラフに表しなさい。また、Aが下田町で停まっていた時間は何分間でしたか。
(3)
BがAとすれちがったのは何時何分ですか。また、それは下田町から何㎞のところですか。
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(1)
次のグラフのように、船Bは7時から9時までの2時間はエンジンを止めて川の流れにまかせて3㎞下り、その後はエンジンをかけて下田町へ向かいました。
つまり、川の流れの速さだと2時間で3㎞進むので、答えは3÷2=時速1.5㎞です。
また、船Bは静水時の速さが時速9.5㎞なので、9時にエンジンをかけてからは9.5+1.5=時速11㎞で下田町まで川を下っていきます。
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(2)
次の図のように、船Aの静水時の速さは時速10.5㎞、川の流れの速さは時速1.5㎞なので、船Aの上りの速さは10.5-1.5=時速9㎞、下りの速さは10.5+1.5=時速12㎞になります。
※ 静水時の速さ-川の速さ=上りの速さ。静水時の速さ+川の速さ=下りの速さ。
川上町を7時に出発した船Aは、時速12㎞で川を下っていくので、18㎞先にある下田町まで進むのに18÷12=1.5時間=1時間30分かかります。
つまり、船Aが下田町に到着する時刻は7時+1時間30分=8時30分になります。
また、船Aは下田町から時速9㎞で川を上っていくので、18㎞先にある川上町まで進むのに18÷9=2時間かかります。
船Aが川上町に着いたのは11時20分であることが分かっているので、下田町を出発したのは11時20分-2時間=9時20分になります。
つまり、船Aが下田町に到着したのは8時30分、そして下田町を出発したのは9時20分なので、下田町で停まっていた時間は9時20分-8時30分=50分間です。
また、船Aが川上町と下田町との間を往復する様子をグラフに表すと、次のオレンジ色の直線になります。
(3)
船Bは9時にエンジンをかけ、9時20分までの20分間=3分の1時間で下田町へ向かって11×3分の1=3分の11㎞進みます。
※ 船Bの下りの速さが時速11㎞であることは(1)で確認済み。
船Bは、9時のときに川上町から3㎞の地点まで進んでいたので、9時20分には川上町から3+3分の11=3分の20㎞の地点にいます。
つまり次のグラフのように、船Aが下田町を出発する9時20分には、2つの船の間の距離が18-3分の20=3分の34㎞離れており、その後は向かい合わせで進んでグラフの赤い●のときにすれ違います。
9時20分以降は、川を上る船Aの速さは時速9㎞、そして川を下る船Bの速さは時速11㎞なので、3分の34㎞離れた2つの船がすれ違うまでにかかる時間は3分の34÷(9+11)=60分の34時間=34分です。
つまり、2つの船は9時20分の34分後にすれ違うので、すれ違った時刻は9時54分です。
また、下田町からすれ違った地点までの距離は、下田町を出発した船Aが34分間で進んだ距離を求めればOKなので、9×60分の34=5.1㎞です。
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