次の図の三角形ABCと三角形ADEは直角二等辺三角形で、点Dは辺BC上にあります。
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(1)
図のアの角が82度のとき、イの角の大きさを求めなさい。
(2)
BDとDCの長さの比が5:3のとき、三角形ADCと三角形EDCの面積の比を求めなさい。
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(1)
次の図の青い辺EAとDA、オレンジ色の辺CAとBAは、どちらも直角二等辺三角形の直角をはさむ2辺なので、それぞれ長さは同じです。
また、「角EAC+CAD」と「角DAB+CAD」はどちらも90度なので、角EACとDABの大きさは同じです。
つまり、下の図の三角形EACとDABは「2辺の長さとその間の角の大きさが等しい」ことから合同であり、「角ア」と「角イ+ウ」の大きさは等しいことが分かります。
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次の図の角アは82度、角ウ(直角二等辺三角形ADEの内角)は45度なので、角イの大きさは82-45=37度になります。
(2)
次の図の辺BDの長さは比の5、DCの長さは比の3なので、辺BCの長さは比の5+3=8と表せます。
また、直角二等辺三角形ABCの頂点Aから辺BCに向けて垂線を引くと、交点Fは辺BCを2等分するので、辺FBの長さは比の8÷2=4と表せます。
※ FABも直角二等辺三角形になるので、辺FAの長さもFBと同じく比の4となる。
つまり、三角形ADCは底辺CDの長さが比の3、高さFAが比の4なので、面積は3×4=12と表せます(÷2はすべての場合で省略)。
さっきの問題で三角形EACとDABは合同であることが分かったので、次の図の辺ECの長さはBDと同じく比の5、そして角ECAの大きさはDBAと同じく45度となります。
また、角ACDは直角二等辺三角形の内角である45度なので、角ECDは45×2=90度です。
つまり、下の図のEDCは直角三角形であり、底辺ECの長さが比の5、高さCDが比の3なので、面積は5×3=15と表せます。
以上から、三角形ADCの面積は比の12、三角形EDCの面積は比の15と表せることが分かったので、2つの三角形の面積比は12:15=4:5になります。
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