次の図のようなトラックがあります。最も内側の緑色の線は長方形ABCDと直径60mの半円2つでできていて、周の長さは400mです。このとき、次の問いに答えなさい。ただし、円周率は3.14とします。
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①
辺ADの長さは何mですか。
②
あきら君とたかし君はこのトラックで、競走をすることにしました。2人は図の矢印の向きに同じ距離を走ります。コースの幅は1mで、あきら君は内側のコースを1周し、たかし君は外側のコースを走ります。2人ともそれぞれのコースのちょうど真ん中(図の点線部分)を走るものとし、図の点線部分は長方形と半円2つでできた図形です。あきら君のスタート地点とゴール地点は図の点Pの位置とし、たかし君のゴール地点は図の点Qの位置とします。PQとABは平行です。たかし君は点Qより何m前でスタートすればよいですか。
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①
緑色のコース1周は、次の図のように「直径60mの半円2つ(つまり円1個分)」と「直線AD+BC」からできています。
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直径60mの円周の長さは60×3.14=188.4mです。また、コース1周の長さは400mなので、直線ADとBCの長さの合計は400-188.4=211.6mです。
直線ADとBCは同じ長さなので、ADの長さは211.6÷2=105.8mになります。
②
コースの内側でも外側でも直線2本の長さに変わりはないので、2人が走るコースの半円2つ分の長さを比べてみればOKです。
次の図のように、あきら君が通るコースは緑色の線よりも両側に1÷2=0.5mずつふくらんでいるので、青い点線の半円の直径は60+0.5×2=61mになります。
したがって、あきら君が走る半円2つ分の長さの合計を求める式は「61×3.14」と表せます。
次の図のように、たかし君が通るコースは緑色の線よりも両側に1+0.5=1.5mずつふくらんでいるので、オレンジ色の半円の直径は60+1.5×2=63mになります。
したがって、たかし君が走る半円2つ分の長さの合計を求める式は「63×3.14」と表せます。
「63×3.14」と「61×3.14」との差は(63-61)×3.14=2×3.14を計算すれば求められるので、たかし君が点Qよりも2×3.14=6.28m先からスタートすれば、2人の1周の長さが等しくなります。
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