次の図のようなDCの長さが6㎝の平行四辺形ABCDがあります。点Pは辺AB上を動き、PCとBDの交わる点をQとします。APの長さが1㎝のとき、三角形PQDの面積は15㎠です。このとき、次の各問いに答えなさい。
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(1)
APの長さが1㎝のとき、BQとQDの長さの比を最も簡単な整数の比で表しなさい。また、そのときの三角形PBQの面積は何㎠になりますか。
(2)
APの長さが2㎝のとき、四角形APQDの面積は三角形PBQの面積の何倍ですか。
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(1)
次の図の辺APの長さが1㎝のとき、辺PBの長さは6-1=5㎝になるので、三角形PBQとCDQは長さの比がPB:DC=5:6の8の字相似になります。
また、BQとQDの長さの比もPB:DCと等しいので5:6になります。
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次は下の図のように三角形PBQとPQDに注目してみると、この2つの三角形は底辺がBQ:QD=5:6で高さは等しいので、面積比は底辺比と同じく5:6になります。
つまり、三角形PBQの面積を□㎠とおくと、5:6=□㎠:15㎠という比例式ができるので、求める面積は5×15÷6=12.5㎠になります。
(2)
辺APの長さが2㎝のとき、辺PBの長さは6-2=4㎝になるので、三角形PBQとCDQは長さの比がPB:DC=4㎝:6㎝=2:3の8の字相似になります。
また、この2つの三角形の高さの比も2:3なので、下の図の辺ADの長さは2+3=5と表せます。
このとき、下の図の三角形PBQとABD、そして四角形APQDの面積をそれぞれ比で表してみると、
・三角形PBQ→底辺PBが4㎝=比の②、高さが②なので、面積は②×②=④
・三角形ABD→底辺ABが6㎝=比の③、高さが⑤なので、面積は③×⑤=⑮
・四角形APQD→三角形ABD-三角形PBQなので、⑮-④=⑪
となります。
以上から、四角形APQDの面積は三角形PBQの面積の⑪÷④=2.75倍になります。
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