図のように、1辺が2㎝の立方体の箱から上下2つの面を切り取った筒ABCD-EFGHがあります。上面の正方形ABCDの対角線ACとBDの交点をMとし、Mの真上2㎝のところに光源Pを取り付けるとき、次の問いに答えなさい。
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(1)
面EFGHを床につくように置くとき、床にできる筒の影の面積を求めなさい。
(2)
面EFGHが床に平行で、床から2㎝の高さにあるとき、床にできる筒の影の面積を求めなさい。
(3)
面EFGHが床に平行で、床から何㎝かの高さにあるとき、床にできる筒の影の面積が108㎠になります。面EFGHは床から何㎝の高さにありますか。
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(1)
床に置いた筒を真正面から見ると次のような図になります。
このとき、光源Pと筒の上部にある点A、Bを結ぶと青い二等辺三角形PABができ、高さPMと底辺ABの長さはどちらも2㎝になっています。
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次は下の図のように、床にできた影も含めた三角形PIJに注目してみると、この三角形は高さが2+2=4㎝、そして底辺IJの長さも高さと同じく4㎝になっています。
※ 三角形PIJは三角形PABと相似なので、底辺と高さが等しい。
つまり、次の図の正方形IJKLは1辺の長さが4㎝、そして正方形EFGHは1辺の長さが2㎝なので、床にできる影の面積は4×4-2×2=12㎠になります。
(2)
筒を床から2㎝持ち上げると、次のような図になります。
このとき、下の図の三角形PIJは三角形PABと相似なので、底辺IJの長さは高さと同じく6㎝になります。
次は下の図の緑色の三角形PEFに注目してみると、この三角形は底辺EFが2㎝、そして高さが2+2=4㎝なので、底辺は高さの半分であることが分かります。
次の図の三角形PQRは三角形PEFと相似なので、底辺の長さは高さの半分になっています。
三角形PQRの高さは2×3=6㎝なので、底辺QRの長さは6÷2=3㎝になります。
つまり、次の図の正方形IJKLは1辺の長さが6㎝、そして正方形QRSTは1辺の長さが3㎝なので、床にできる影の面積は6×6-3×3=27㎠になります。
(3)
たとえば次の図を見れば分かるように、影の外側にできる辺IJは三角形の高さと等しく、影の内側にできる辺EFは三角形の高さの半分になります。
したがって、影の面積が108㎠になったときの正方形IJKLの1辺の長さを②とおくと、内側にできる正方形QRSTの1辺の長さはその半分である①と表せます(次の図)。
上の図の正方形IJKLの面積は②×②=④、そして正方形QRSTの面積は①×①=①と表せるので、その差である④-①=③が、影の面積である108㎠にあたります。
③が108㎠なら①は108÷③=36㎠、そして36=6×6なので、辺QRや辺RSの長さは6㎝であることが分かります。
下の図の辺QRの長さが6㎝のとき、緑色の三角形PQRの高さはその2倍である12㎝になります。
求めたいのは下の図の□㎝にあてはまる高さ(筒を床から何㎝持ち上げたか)なので、答えは12-(2+2)=8㎝になります。
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