09/25
Sun
2011
三角形ABCは底辺も高さも分からないので、まずは次の図のように点EとDに補助線を引いて「二等辺三角形ADE」と「台形DBCE」に分け、それぞれの面積を求めてから最後に足して答えを求めます。
また、辺DEとかBCの長さは結局最後まで分からないのですが、「円の中心から円周上までの直線距離は常に6㎝」となることを最大限に利用しつつ、角度の関係にも注目しながら解けばなんとかなります。
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次の図のように、三角形AEDの頂点Eから辺ADに向けて垂線を引き、交点をFとすると、直角三角形AEFができます。
この三角形は、角EAFが30度、角EFAが90度、そして角AEFが180-(30+90)=60度なので、3つの内角の組み合わせが「30度・60度・90度」となります。
つまり、三角形AEFは「正三角形をスパッと2等分した形」になっているので、辺EFの長さはAEの半分にあたる6÷2=3㎝になります。
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つまり次の図のように、三角形AEDは底辺ADが6㎝、高さEFが3㎝なので、その面積は6×3÷2=9㎠になります。
次の図のように、半円の中心Dから円周上の点Cまで補助線を引くと、辺CDは半円の半径になるので、その長さは辺ADと同じく6㎝になります。
つまり、三角形ADCは辺ADとCDの長さが等しい二等辺三角形なので、角DCAの大きさはCADと同じく30度になります。
また、角CDBは三角形ADCの外角にあたるので、その大きさは30+30=60度です。
次の図のように、半円の中心Eから円周上の点Bまで補助線を引くと、三角形EABは辺EAとEBの長さがどちらも6㎝で等しい二等辺三角形になります。
したがって、角EBAの大きさはEABと同じく30度であり、角CEBは三角形EABの外角にあたるので30+30=60度になります。
さっきの2つの図を重ね合わせてみると、台形DBCEの内部は次の図のように2本の対角線EBとCDによって4つの三角形に分割されます。
また、三角形CEGとBDGはどちらも3つの内角の組み合わせが「30度・60度・90度」の直角三角形なので、青い2本の対角線は直角に交わっていることが分かります。
四角形の内部で2本の対角線が直角に交わっているときは、ひし形と同じように「対角線×対角線÷2」を計算すれば面積が求められ、しかも青い2本の対角線EBとCDの長さはどちらも6㎝であることが分かっているので、台形DBCEの面積は6×6÷2=18㎠になります。
これまでに分かったことをまとめると、次の図の三角形ADEの面積は9㎠、そして台形DBCEの面積は18㎠なので、三角形ABCの面積は9+18=27㎠になります。
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