09/26
Mon
2011
(1)
「8個の点から7個を選んで七角形を作る」のではなく、「8個の点から1個を取り除き、残った7個の点を結んで七角形を作る」という発想で考えればOKです。
A~Hの8個の点の中から、七角形の頂点として使わない1個を決める選び方は8通りあるので、答えは8通りになります。
(2)
三角形の頂点となる3個を決めてしまえば、残りの5個の点が自動的に五角形の頂点として使われるので、三角形の作り方が何通りあるのかだけを数えればOKです。
まずはあまり難しいことを考えずに、「とにかくA~Hの中から3つ選んで結べば三角形ができるじゃん」という軽いノリで話を進めてみます。
A~Hの8個の点から三角形の頂点となる3個を選び、それぞれ頂点1、頂点2、頂点3とすると、
・頂点1の選び方→A~Hの中から1個を選ぶので8通り
・頂点2の選び方→さっき選ばなかった7個の中から1個を選ぶので7通り
・頂点3の選び方→最後まで残った6個の中から1個を選ぶので6通り
となるので、その組み合わせは全部で8×7×6=336通りになります。
ただその数え方だと、たとえば次の図の青い三角形を「ABC・ACB・BAC・BCA・CAB・CBA」のように6回も数えてしまっています。
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。
つまり、さっきの計算で求めた「336通り」は、1つの三角形を6回重複して数えた場合の組み合わせなので、実際にできる三角形の組み合わせは、336÷6=56通りになります。
(3)
さっきの問題と同じように、まずは「A~Hの中から4つ選んで結べば四角形ができるよ」という感じで話を始めてみます。
A~Hの8個の点から四角形の頂点となる4個を選び、それぞれ頂点1、頂点2、頂点3、頂点4とすると、
・頂点1の選び方→A~Hの中から1個を選ぶので8通り
・頂点2の選び方→さっき選ばなかった7個の中から1個を選ぶので7通り
・頂点3の選び方→頂点1と2で選ばなかった6個の中から1個を選ぶので6通り
・頂点4の選び方→最後まで残った5個の中から1個を選ぶので5通り
なので、その組み合わせは全部で8×7×6×5=1680通りになるのですが、それだとさっきの問題のときと同じように、1つの四角形を何度も重複して数えてしまっています。
たとえば次の図の青い四角形には4つの頂点A、B、C、Dがあり、「ABCD」とか「BCAD」、あるいは「CADB」といったようにいろんな並べ方があります。
そこで、A~Dの4つの並べ方を数えてみると、
・1個目→A~Dの4個の中から1つを選ぶので4通り
・2個目→1個目で選ばなかった3個の中から1つを選ぶので3通り
・3個目→1個目と2個目で選ばなかった2個のどちらかなので2通り
・4個目→最後まで残った1個があてはまるので1通り
となることから、全部で4×3×2×1=24通りとなります。
つまり、さっきの計算で求めた「1680通り」は、1つの四角形を24回重複して数えた場合の組み合わせなので、実際にできる四角形の組み合わせは、1680÷24=70通りになります。
・・・という感じでめでたく終わりたいところなのですが、この問題にはもう1つだけ落とし穴が用意してあります。
たとえば次の図から青い4つの頂点を選んで四角形ABCDを完成させたとき、残り4つの頂点をつなぎ合わせればオレンジ色の四角形EFGHができます。
逆にいえば、自分ではオレンジ色の頂点を4つ選んで四角形EFGHを作ったつもりなのに、残り4つの頂点をつなぎ合わせれば青い四角形ABCDが自動的に完成します。
つまり、上の図の「青い四角形を作るぞー」と思ったときに実はオレンジ色の四角形もできており、逆に「オレンジ色の四角形を作るぞー」と思ったときには青い四角形もできているので、自分では「青い四角形」と「オレンジ色の四角形」を1回ずつ数えているつもりでも、実は2回ずつ数えてしまっているのです。
以上から、さっき求めた「70通り」だと、同じ四角形を2回ずつ重複して数えてしまっていることが分かったので、四角形を作るときの点の選び方は、全部で70÷2=35通りになります。
【補足】
(3)は8個の頂点を4個ずつに分けて四角形を2個作るので、「四角形を1個作るつもりが実は2個できてました、てへっ♪」という展開になるのですが、(2)は8個の頂点を使って三角形と五角形を作るので、「三角形を1個作るつもりだったのに、実は三角形がもう1個できてました」なんてことはあり得ません。
(3)だと最後に「÷2」が必要だけど、(2)はその必要がないのは、その違いが原因です。
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