忍者ブログ

気まぐれ解説カフェ(仮)

中学受験算数の入試問題を今日もゆるゆる解説中。算数プリントの無料ダウンロードは右横カテゴリ「プリントの無料ダウンロード」からどうぞ。

12/04

Wed

2024

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

09/26

Mon

2011

横浜女学院2011【4】 ☆組み合わせ・8個の点から選んで三角形や四角形を作る☆


次の図は、正方形の各辺を3等分した点A、B、C、D、E、F、G、Hをとったものです。このとき、次の問いに答えなさい。
 
※ 画像はクリックすると拡大します。


yokojo401.png












(1)
8個の点から7個の点を選んで、順番に点を結んで七角形を作ります。点の選び方は何通りありますか。
 
(2)
8個の点から3個の点を選んで、順番に点を結んで三角形を作ります。残りの5個の点も順番に結んで五角形を作ります。点の選び方は何通りありますか。ただし、三角形と五角形は重なってもよいものとします。
 
(3)
8個の点から4個の点を選んで、順番に点を結んで四角形を作ります。残りの4個の点も順番に結んで四角形を作ります。点の選び方は何通りありますか。ただし、2つの四角形は重なってもよいものとします。
 
 
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!



 


(1)
「8個の点から7個を選んで七角形を作る」のではなく、「8個の点から1個を取り除き、残った7個の点を結んで七角形を作る」という発想で考えればOKです。
 
A~Hの8個の点の中から、七角形の頂点として使わない1個を決める選び方は8通りあるので、答えは8通りになります。
 
 
(2)
三角形の頂点となる3個を決めてしまえば、残りの5個の点が自動的に五角形の頂点として使われるので、三角形の作り方が何通りあるのかだけを数えればOKです。
 
まずはあまり難しいことを考えずに、「とにかくA~Hの中から3つ選んで結べば三角形ができるじゃん」という軽いノリで話を進めてみます。
 
A~Hの8個の点から三角形の頂点となる3個を選び、それぞれ頂点1、頂点2、頂点3とすると、
 
・頂点1の選び方→A~Hの中から1個を選ぶので8通り
・頂点2の選び方→さっき選ばなかった7個の中から1個を選ぶので7通り
・頂点3の選び方→最後まで残った6個の中から1個を選ぶので6通り
 
となるので、その組み合わせは全部で8×7×6=336通りになります。
 
ただその数え方だと、たとえば次の図の青い三角形を「ABC・ACB・BAC・BCA・CAB・CBA」のように6回も数えてしまっています。
 
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。


yokojo402.png












つまり、さっきの計算で求めた「336通り」は、1つの三角形を6回重複して数えた場合の組み合わせなので、実際にできる三角形の組み合わせは、336÷6=56通りになります。
 
 
(3)
さっきの問題と同じように、まずは「A~Hの中から4つ選んで結べば四角形ができるよ」という感じで話を始めてみます。
 
A~Hの8個の点から四角形の頂点となる4個を選び、それぞれ頂点1、頂点2、頂点3、頂点4とすると、
 
・頂点1の選び方→A~Hの中から1個を選ぶので8通り
・頂点2の選び方→さっき選ばなかった7個の中から1個を選ぶので7通り
・頂点3の選び方→頂点1と2で選ばなかった6個の中から1個を選ぶので6通り
・頂点4の選び方→最後まで残った5個の中から1個を選ぶので5通り
 
なので、その組み合わせは全部で8×7×6×5=1680通りになるのですが、それだとさっきの問題のときと同じように、1つの四角形を何度も重複して数えてしまっています。
 
たとえば次の図の青い四角形には4つの頂点A、B、C、Dがあり、「ABCD」とか「BCAD」、あるいは「CADB」といったようにいろんな並べ方があります。


yokojo403.png













そこで、A~Dの4つの並べ方を数えてみると、
 
・1個目→A~Dの4個の中から1つを選ぶので4通り
・2個目→1個目で選ばなかった3個の中から1つを選ぶので3通り
・3個目→1個目と2個目で選ばなかった2個のどちらかなので2通り
・4個目→最後まで残った1個があてはまるので1通り
 
となることから、全部で4×3×2×1=24通りとなります。
 
つまり、さっきの計算で求めた「1680通り」は、1つの四角形を24回重複して数えた場合の組み合わせなので、実際にできる四角形の組み合わせは、1680÷24=70通りになります。
 
・・・という感じでめでたく終わりたいところなのですが、この問題にはもう1つだけ落とし穴が用意してあります。
 
たとえば次の図から青い4つの頂点を選んで四角形ABCDを完成させたとき、残り4つの頂点をつなぎ合わせればオレンジ色の四角形EFGHができます。
 
逆にいえば、自分ではオレンジ色の頂点を4つ選んで四角形EFGHを作ったつもりなのに、残り4つの頂点をつなぎ合わせれば青い四角形ABCDが自動的に完成します。


yokojo404.png












つまり、上の図の「青い四角形を作るぞー」と思ったときに実はオレンジ色の四角形もできており、逆に「オレンジ色の四角形を作るぞー」と思ったときには青い四角形もできているので、自分では「青い四角形」と「オレンジ色の四角形」を1回ずつ数えているつもりでも、実は2回ずつ数えてしまっているのです。
 
以上から、さっき求めた「70通り」だと、同じ四角形を2回ずつ重複して数えてしまっていることが分かったので、四角形を作るときの点の選び方は、全部で70÷2=35通りになります。
 
 
【補足】
 
(3)は8個の頂点を4個ずつに分けて四角形を2個作るので、「四角形を1個作るつもりが実は2個できてました、てへっ♪」という展開になるのですが、(2)は8個の頂点を使って三角形と五角形を作るので、「三角形を1個作るつもりだったのに、実は三角形がもう1個できてました」なんてことはあり得ません。
 
(3)だと最後に「÷2」が必要だけど、(2)はその必要がないのは、その違いが原因です。





 
PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

学校名で検索!

「フェリス」、「麻布」などの学校名を入力して検索すると該当記事の一覧が表示されます。 「該当なし」だったらごめんなさいm(_ _)m

最新記事

(12/18)
(12/17)
(12/16)
(12/15)
(12/14)
(12/13)
(12/12)
(12/11)
(12/10)
(12/09)
(12/08)
(12/07)
(12/06)
(12/05)
(12/04)
(12/03)
(12/02)
(12/01)
(11/30)
(11/29)

最新コメント

[11/07 ゆんたく]
[11/07 娘のママ]
[08/18 ゆんたく]
[08/18 NONAME]
[05/17 ゆんたく]
[05/16 グレートマジンガーZ]
[01/15 ゆんたく]
[01/14 NONAME]
[01/14 NONAME]
[01/14 NONAME]

プロフィール



HN:
ゆんたく
性別:
非公開
職業:
たびびと(Lv.4)
趣味:
チェロの演奏
自己紹介:
かつてゆんたくと呼ばれていたゆんたくです。

こんなゆんたくへ何か個人的に連絡したいことがおありでしたら、下記アドレスまでメールにてお願いいたします。

hassysar@gmail.com


カウンター





Copyright © 気まぐれ解説カフェ(仮) : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]