次の図は、半径1㎝のコインを、中心が正五角形となるように接して並べ、その周りに糸をかけたものです。糸の長さは何㎝ですか。ただし、円周率は3.14とします。
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巻きつけた糸は、大まかに言えば「5本の直線」と「5本の曲線」に分けられるのですが、まずは次の図の赤色で表した5本の直線の長さから求めてみます。
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上の図の赤い直線1本の長さは、円の半径2本分の長さと等しいので1×2=2㎝です。
それが図形全体に5本あるので、直線の長さの合計は2×5=10㎝になります。
次は下の図の緑色で表した5本の曲線の長さを求めてみると、この5本の曲線をすべてくっつけるとちょうど円が1個できるので、その長さの合計は1×2×3.14=6.28㎝になります。
以上から、巻きつけた糸の長さの合計は10+6.28=16.28㎝になります。
【補足】
上の説明で「この5本の曲線をすべてくっつけるとちょうど円が1個できる」と書きましたが、もしかしたら「ホントにちょうど円1個分になるの?」と思う人もいるかもしれませんね。
簡単に言えば「だって、1周してるんだから360度、つまり円1個分に決まってるじゃん」で終わりですが、「そんないいかげんな説明で終わらせるな!」と思った人は、次の図を見てください。
上の図の赤い角度は正五角形のひとつの内角なので108度、そして青い角度はどちらも長方形の内角なので90度です。
したがって、緑色の角度は360-(108+90+90)=72度となり、図形全体でそれが5か所あるので72×5=360度になります。
というわけで、緑色の曲線部分を5個くっつけると、ちょうど円が1個完成します。
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