1辺の長さが2㎝の正方形ABCDと、その正方形の対角線の長さを直径とする円が1つ、辺の長さを直径とする円4つが、下の図のようにかかれています。
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(1) ア、イ、ウ、エの部分の面積の合計を求めなさい。
(2) オ、カ、キ、クの部分の面積の合計を求めなさい。
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(1)
次の図のように、正方形ABCDから2つの半円(つまり円1個分)の面積を取り除けば、イとエの面積が求められます。
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上の図の正方形ABCDの面積は2×2=4㎠、青い半円2つ分の面積は1×1×3.14=3.14㎠なので、イとエの面積の合計は4-3.14=0.86㎠になります。
アとウの面積の合計も0.86㎠なので、4か所の面積の合計は0.86×2=1.72㎠になります。
(2)
大まかに言うと、次の図1から図2を取り除くと、図3のようにオ、カ、キ、クの面積だけが残ります。
図1は青色の半円4個と正方形ABCDからできているので、その面積の合計は1×1×3.14×2+2×2=10.28㎠になります。
また、図2の円は半径の長さが分かっていないので、まずはそれを求めるところから始めたいのですが、実は半径の長さはどうやっても分からないので、この円の面積は求められません。
・・・で終わってしまうのはちょっとまずいので、半径の長さではなく「半径×半径」の答えを求めるという作戦で攻めていきます。
次の図4のように大きい円の半径を□㎝とおくと、大きい円の面積は「□×□×3.14」を計算すれば求められます。
このとき、たとえ□にあてはまる数が分からなかったとしても、「□×□」の答えが分かれば面積は求められるはずです。
次の図5のオレンジ色の三角形OCDは正方形ABCDの4分の1なので、その面積は4÷4=1㎠になります。
また、三角形OCDは直角二等辺三角形なので、面積を求める式は□×□÷2=1㎠と表せます。
□×□÷2=1㎠なので、「□×□」の答えは1×2=2になります。「じゃあ□にはいくつがあてはまるの?」と聞かれても困っちゃうのですが(笑)、□×□=2であることだけは間違いありません。
※ □には1.4142・・・があてはまります。
というわけで、大きな円の面積は□×□×3.14=2×3.14=6.28㎠だと分かります。
図1の面積(半円4個と正方形)は10.28㎠、図2の面積(大きな円)は6.28㎠なので、オ、カ、キ、クの面積の合計は10.28-6.28=4㎠になります。
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