図のような長方形ABCDにおいて、点HはAFのまん中の点です。色が塗られたイの面積はアの面積の半分で、ウの面積はイの面積の半分です。次の問いに答えなさい。
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(1) アの部分の面積を求めなさい。
(2) FGの長さを求めなさい。
(3) EHとHDの長さの比を、できるだけ小さい整数の比で表しなさい。
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(1)
まずは四角形EBFHの面積を直線EFで2つに分け、三角形EBFとEFHの面積を別々に求めてみると・・・
・三角形EBFの面積→3×3÷2=4.5㎠
・三角形AEFの面積→底辺をAEとすると高さがBFにあたるので、6×3÷2=9㎠
になります。
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今度は下の図のように、三角形AEFを辺FAが底辺になるようにクルッと時計回りに回転させてみると、点Hは辺FAの真ん中にあるので、辺FHと辺HAの長さは同じです。
つまり、下の2つの三角形は底辺と高さが等しいので、面積はどちらも9÷2=4.5㎠になっています。
つまり、三角形EBFとEFHの面積はどちらも4.5㎠なので、求めるアの面積は4.5×2=9㎠になります。
(2)
次の図の三角形HAEとHBEは、底辺をそれぞれ辺AE、辺EBと考えると高さが同じなので、この2つの三角形の面積比は底辺の長さの比と等しくなります。
つまり、この2つの三角形の面積比はHAE:HBE=6㎝:3㎝=2:1となるので、三角形HBEの面積はHAEの面積の半分であることが分かります。
また、下の図の三角形HAEの面積は4.5㎠(さっきの問題で確認済み)なので、三角形HBEの面積は4.5÷2=2.25㎠になります。
次の図の四角形EBFHの面積は9㎠、三角形HEBの面積は2.25㎠なので、三角形HBFの面積は9-2.25=6.75㎠です。
また、三角形HFGの面積は四角形EBFHの半分(問題文に書いてあります)なので、9÷2=4.5㎠です。
したがって、下の図の三角形HBFとHFGの面積比は、HBF:HFG=6.75㎠:4.5㎠=3:2になります。
下の図の三角形HBFとHFGは高さが同じなので、底辺の長さの比は面積比と等しくなっています。
つまりBF:FG=3:2なのですが、BFの長さである比の③は3㎝なので、比の①は1㎝であることが分かります。
FGの長さは比の②にあたるので、答えは2㎝になります。
(3)
まずは下の図の辺GCの長さを確認しておくと、問題文に「ウの面積はイの面積の半分」とあるので、辺GCの長さは辺FGの長さの半分になっています。
したがって、辺GCの長さは2÷2=1㎝になります。
このとき、下の図の辺BCは3+2+1=6㎝、そして辺BFの長さは3㎝なので、点Fは辺BCの真ん中の点であることも分かります。
次は下の図のように、辺BCと垂直な赤い線を点Fから真上に向けて伸ばしてみると、その線はやがて直線EDとぶつかります。
この赤い線IFは辺EBと辺DCの真ん中にあるので、長さは2つの辺の長さの平均になっています。
したがって、下の図の赤い直線IFの長さは(3+9)÷2=6㎝になります。
このとき、下の図の三角形AEHと三角形FIHは合同になる(辺AEと辺IFの長さが等しく、内角も同じ)ので、辺EHと辺HIの長さはどちらも①と表せます。
今度は下の図のオレンジ色と緑色の直線に注目してみます。
赤い直線IFは辺EBと辺DCの真ん中にあるので、点Iは直線EDの中央にぶつかっています。
つまり辺EIと辺IDの長さは等しいので、どちらの辺の長さも比の①+①=②と表せます。
以上から、辺EHの長さは比の①、辺HDの長さは比の①+②=③と表せることが分かったので、この2つの辺の長さの比はEH:HD=1:3になります。
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