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2010

灘2010【6】 ☆組み合わせ・整数の性質☆

4けたの整数ABCDを考えます。ただし、A、B、C、Dには同じ数字があってもよいこととします。数字の並びを逆にしたDBCAがABCDより大きい4けたの整数となるようなABCDは全部で( ア )個あります。また、DCBAがABCDと等しい4けたの整数となるようなABCDすべての合計は( イ )です。
 
※ 続きを見る場合は、下の「解説はこちらから」をクリック!

 

(ア)
4けたの数DCBAがABCDよりも大きくなるのは、
 
① 「DCBA」の千の位にあるDが、「ABCD」の千の位にあるAよりも大きいとき
② 千の位にあるDとAは等しく、百の位にあるCがBより大きいとき
 
の2通りが考えられます。
 
 
【補足】
 
「あれ?十とか一の位で数の大きさが決まる場合もあるんじゃないの?」と思ったあなた。
 
千の位にあるDとAが等しく、百の位にあるCとBも同じなのに、十の位のBとCや一の位のAとDの大きさが違うなんてありえないですよね。
 
だから、DCBAとABCDの大きさが異なる場合は、必ず千の位または百の位で決着がついているはずなのです。
 
 
というわけで、ここからはさっきの①と②の場合でABCDがそれぞれ何通りできるのかを考えてみます。
 
 
【千の位にあるDがAよりも大きい場合】
 
4けたの数DCBAとABCDを次の図のように並べてみると、千の位にあるDがAより大きければ、残りのBとCには何があってもかまいません。
 
また、DやAはいちばん上の位にあてはまる数なので「0」を使うことはできません。
 
※ 画像はすべて、クリックすると拡大します。

nada601.png





DがAより大きくなる組み合わせは、D=2ならA=1、D=3ならA=1または2、D=4ならA=1か2か3、・・・のようにD=9まで数えていくと、全部で1+2+3+4+5+6+7+8=36通りあります。
 
また、BとCにはそれぞれ0から9までの10個の数を好きにあてはめればOKなので、その組み合わせは次の図のように10×10=100通りあります。

nada602.png




したがって、DがAより大きい場合のABCDの組み合わせは全部で36×100=3600通りになります。
 
 
【千の位のDとAは等しく、百の位にあるCがBより大きい場合】
 
次の図のように千の位にあるDとAが等しいとき、残りのCがBより大きければDCBAの方が大きい数になります。

nada603.png



その場合、DとAにあてはまる数の組み合わせは(1・1)から(9・9)までの9通りになります。
 
また、C=1ならB=0、C=2ならB=0または1、C=3ならB=0か1か2、・・・のようにC=9のときまで数えていくと、その組み合わせは全部で1+2+3+4+5+6+7+8+9=45通りあります。

nada604.png




したがって、DとAが等しい場合のDCBAの組み合わせは全部で9×45=405通りです。
 
以上から、DCBAがABCDよりも大きくなる場合は全部で3600+405=4005通りになります。
 
 
(イ)
ABCDとDCBAを等しくするためには、次の図のようにAとD、BとCをそれぞれ同じ数の組み合わせにすればOKです。

nada605.png




また、AとDには(1・1)から(9・9)までの9通りのうちのどれか、そしてBとCには(0・0)から(9・9)までの10通りのうちのどれかがあてはまるので、4けたの整数ABCDは全部で9×10=90通りできます。
 
がんばってその90個の数(1001から9999まで)をたし算すれば答えは分かるのですが、それだと日が暮れてしまうので、合計の求め方をちょっと工夫してみましょう。
 
【その1 AとDの合計】
 
たとえば次の図のようにAとDに「1」をあてはめてみると、残りのBとCに入る数は(0・0)から(9・9)までの10通りが考えられるので、4けたの数「1BC1」は「1001」から「1991」までの10個になります。

nada606.png





同じように「2BC2」も10通り、「3BC3」も10通り、・・・と考えていくと、次の図のようにAとDには「1」から「9」までの数がそれぞれ10回ずつ使われることが分かります。

nada607.png













1から9までの和は45、そしてDには1から9がそれぞれ10回ずつ出てくるので、上の図のDに使われる数だけを縦にたし算すると45×10=450になります。
 
Aに使われる数の合計も同じく450になるのですが、Aは千の位の数なので、その合計は450×1000=450000になります。
 
 
【その2 BとCの位の合計】
 
今度は次の図のようにBとCに「0」をあてはめてみると、残りのAとDに入る数は(1・1)から(9・9)までの9通りなので、4けたの数「A00D」は「1001」から「9009」までの9個になります。

nada608.png





同じように「A11D」も9通り、「A22D」も9通り、・・・と考えていくと、次の図のようにBとCには「0」から「9」までの数がそれぞれ9回ずつ使われることになります。

nada609.png













0から9までの和は45、そしてBとCには0から9がそれぞれ9回ずつ出てきます。
 
Cは十の位の数なので、縦にたし算したときの合計は45×9×10=4050になります。
 
また、Bは百の位の数なので、その合計は45×9×100=40500になります。
 
以上から、Aの合計は450000、Bの合計は40500、Cの合計は4050、Dの合計は450になることが分かったので、ABCDの合計は450000+40500+4050+450=495000になります。


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