次の図の黄色い部分の面積は、一番大きな直角三角形の面積の何倍になるかを答えなさい。
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まずは次の図のように、この三角形の頂点や交点にA~Fの名前を付けておきます。
下の図の三角形ABCは、角BACが30度、角ABCが90度なので、角ACBの大きさは180-(30+90)=60度になります。
また、角FCBの大きさはもともと30度であることが分かっているので、角ECFの大きさは60-30=30度になります。
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次は下の図の三角形CEFに注目してみると、角ECFは30度、角FECは90度なので、角EFCの大きさは180-(30+90)=60度になります。
また、三角形DBCは角FCBが30度、角DBCが90度なので、角BDCの大きさは180-(30+90)=60度になります。
つまり、上の図の三角形ABC、DBC、EFCの3つは、どれも内角が30度、60度、90度の直角三角形になっています。
そのような内角の直角三角形は、次の図のように正三角形を縦にスパッと切断してできる形なので、三角形の一番長い辺と一番短い辺の長さの比は2:1になります。
下の図の三角形EBCとEFCは、3つの内角が30度、60度、90度の直角三角形、そして三角形FBCは辺FB=辺FCの二等辺三角形になっています。
図の頂点Fから辺BCに向けて赤い垂線FGを引くと、角BFCは2等分されるので(180-60)÷2=60度ずつになります。
また、点Gは辺BCの真ん中になるので、辺BGと辺GCの長さはどちらも①と表せます。
このとき、下の図の3つの三角形FBG、FGC、EFCは、
・どの三角形も3つの内角が30度、60度、90度である
・2番目に長い辺の長さがどれも①である
となっているので、この3つの三角形は合同であることが分かります。
したがって、上の図の3つの三角形の面積をそれぞれ1とおくと、三角形EBCの面積は1×3=3と表せます。
今度は下の図のように、三角形ABCとBECを並べて比べてみると、この2つの三角形はどちらも斜辺が底辺の2倍になっているので、辺ECの長さを①とおくと辺BCの長さは①×2=②、そして辺ACの長さは②×2=④と表せます。
つまり、この2つの三角形は長さが2倍の相似になるので、三角形ABCの面積はBECの4倍になります。
※ 相似の図形は、長さの比が2倍なら面積比は2×2=4倍。
さっき三角形EFCの面積を1とおくと三角形BECの面積は3になることを確認したので、三角形ABCの面積は3×4=12と表せます。
以上から、黄色い部分(三角形EFC)の面積は、一番大きい直角三角形であるABCの1÷12=12分の1倍になります。
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