次の図のように、半径6㎝の円周上に4点A、B、C、Dがあります。ABとCDは長さが等しくて平行です。黄色い部分2か所の周の和が白い部分の周より、円周の長さの3分の2だけ長いとき、黄色い部分2か所の面積の和を求めなさい。
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黄色く塗られた2か所の周りの長さは、次の図の「青い孤AB+CD」と「緑色の直線AB+CD」に分けられます。
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また、白い部分の周りの長さは、次の図の「赤い孤AC+BD」と「緑色の直線AB+CD」に分けられます。
つまり、黄色い部分と白い部分の周りの長さには、どちらも「緑色の直線AB+CD」が含まれているので、周りの長さの差は「青い孤AB+CD」と「赤い孤AC+BD」によって生じていることが分かります。
また、周りの長さの差は円周の3分の2にあたるので、円周の長さを1とおいて「青い孤AB+CD」と「赤い孤AC+BD」の長さの関係を次のような線分図に表すと、
・青い孤AB+CDの長さ→(1+3分の2)÷2=6分の5
・赤い孤AC+BDの長さ→1-6分の5=6分の1
となることから、「青い孤AB+CD」と「赤い孤AC+BD」の長さの比は6分の5:6分の1=5:1であることが分かります。
次の図の孤ABと孤ACの長さは5:1なので、おうぎ形OABの中心角は180×6分の5=150度、おうぎ形OACの中心角は180×6分の1=30度になります。
※ 180度を5:1に比例配分しました。
また、おうぎ形OABの面積から二等辺三角形OABの面積を引けば黄色く塗られた1か所の面積が分かるので、それを2倍すれば答えが求められます。
上の図のおうぎ形OABは半径6㎝で中心角150度なので、その面積は6×6×3.14×360分の150=47.1㎠です。
また、次の図の二等辺三角形OABは、底辺をOB=6㎝とすると、高さはオレンジ色の直線AEになります。
上の図の角AOEは30度、角AEOは直角なので、角EAOの大きさは180-(30+90)=60度です。
つまり、三角形AEOは3つの内角の組み合わせが「30度・60度・90度」となるので、ちょうど正三角形を縦にスパッと二等分した形となり、辺AEの長さはOAの長さの半分にあたる6÷2=3㎝であることが分かります。
おうぎ形OABの面積は47.1㎠、そして二等辺三角形OABの面積は6×3÷2=9㎠なので、黄色く塗られた1か所の面積は47.1-9=38.1㎠です。
したがって、黄色く塗られた2か所の面積の合計は38.1×2=76.2㎠になります。
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