1辺が6㎝の正六角形ABCDEFがあります。AP:PF=2:1、AR:RD=1:2、ET=2㎝です。
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(1)
QRの長さを求めなさい。
(2)
三角形AQPと四角形RSCDの面積の比を、最も簡単な整数の比で表しなさい。
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(1)
正六角形の1辺の長さは6㎝、そして辺APとPFの長さの比は2:1なので、辺APの長さは6×3分の2=4㎝です。
また、次の図の辺ADの長さはFEの2倍なので6×2=12㎝、そして辺ARとRDの長さの比は1:2なので、辺ARは12×3分の1=4㎝、辺RDは12×3分の2=8㎝です。
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上の図の辺ADは正六角形の内角BAPを2等分しているので、角PARの大きさは120÷2=60度です。
つまり、三角形ARPは辺APとARの長さがともに4㎝で角PARが60度なので、二等辺ではなく正三角形であることが分かります。
次の図の三角形ARPは正三角形なので、角ARPの大きさは60度です。
また、辺DAは正六角形の内角CDEを2等分しているので、角EDRの大きさも60度です。
したがって、下の図の赤い直線PSとEDは平行であることが分かります。
※ 角ARPと角RDEは同位角の関係にあり、その2つの角度が等しいから。
次の図の三角形ARQとADTの内角の関係を調べてみると、
・青い角RAQはどちらの三角形にも共通
・オレンジ色の角ARQとRDTはどちらも60度
・残った緑色の角AQRとQTDの大きさも自動的に等しくなる
ことから、三角形ARQとADTは相似であることが分かります。
そこで、次の図のように三角形ARQとADTを並べて比べてみると、2つの三角形の底辺であるARとADの長さの比は4㎝:12㎝=1:3なので、辺QRとTDの長さの比も1:3になっているはずです。
上の図のように、辺QRの長さを□㎝とおくと、1:3=□㎝:4㎝という比例式ができるので、辺QRの長さは1×4÷3=3分の4㎝になります。
(2)
次の図のように、辺PSを左下へ伸ばし、辺CDを左へ延長すると、六角形の左下に小さな正三角形SUCができます。
下の図の三角形RUDの1辺は8㎝、そして辺CDは6㎝なので、正三角形SUCの1辺の長さは8-6=2㎝であることが分かります。
また、正三角形ARPとRUDは8の字相似の関係なので、ARPの高さを4とおくとRUDの高さは8と表せます。
【三角形AQPの面積の割合を求める】
次の図の正三角形ARPの面積は4×4=16と表せます(÷2はすべての三角形で省略)。
また、辺RPの長さは正三角形の1辺なので4㎝、辺QRの長さは3分の4㎝なので、辺PQの長さは4-3分の4=3分の8㎝になります。
このとき、上の図の三角形ARQとAQPは、底辺をそれぞれQRとPQと考えると高さが等しくなるので、この2つの三角形の面積比は底辺の比と同じく3分の4:3分の8=1:2になります。
つまり、三角形AQPの面積は、三角形ARPの面積である16を1:2に比例配分すれば求められるので、その割合は16×3分の2=3分の32と表すことができます。
【四角形RSCDの面積の割合を求める】
次の図の正三角形RUDの1辺は8㎝で高さが8なので、面積の割合は8×8=64と表せます。
また、左下の小さな正三角形SUCは1辺の長さが2㎝、そして高さは2と表すことができるので、面積の割合は2×2=4となります。
四角形RSCDの面積は、上の図の正三角形RUDからSUCの面積を引けば求められるので、その割合は64-4=60となります。
つまり、三角形AQPの面積の割合は3分の32、四角形RSCDの割合は60と表せることが分かったので、三角形AQPと四角形RSCDの面積比は、3分の32:60=8:45になります。
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